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からだ・美容

“高齢処女”の初体験、痛みを感じやすいのは本当? 知っておくべき注意点を産婦人科医が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:高橋 怜奈

望まない妊娠や性病を予防するためにも避妊をしっかりと

 さらに、初体験といっても、妊娠の可能性がゼロではないことを忘れてはいけません。

「自分は年齢的に妊娠しないと思って、避妊が疎かになる場合があるため、妊娠を希望しないのであれば、コンドームやピルなどを使用する必要があります。性病を予防するためにも、しっかりと避妊をしましょう」

 一方、妊娠を希望する場合には、年齢に応じた不妊検査や治療を視野に入れることも重要です。また、未経験の人のなかには、これまで婦人科に行ったことがない人も多くいます。

「生理痛や不正出血などの症状がある場合は、子宮筋腫や卵巣腫瘍などの病気が隠れていることもあるので、早めの受診をおすすめします」

婦人科受診も恥ずかしがらずに 内診以外の選択肢も

 しかし、婦人科の受診に抵抗がある人にとって、内診がネックになることもあります。高橋先生によると、性交経験がないことを伝えれば、配慮した検査方法もあるとのこと。

「性交経験のない人には内診ではなく、お腹の上から超音波検査をするなど、配慮が可能です。異変を感じたら、恥ずかしがらずに受診してほしいですね」

 年齢に関係なく、誰でも初体験には不安がつきもの。体と心の準備を整え、安心して一歩を踏み出すためには、信頼できるパートナーと専門医の力を借りることが大切です。

(Hint-Pot編集部)

高橋 怜奈(たかはし・れな)

山王ウィメンズ&キッズクリニック大森院長。日本産科婦人科学会産婦人科 専門医・指導医、女性ヘルスケア専門医、日本がん治療認定医機構 がん治療認定医、日本思春期学会 性教育認定講師。