どうぶつ
「人間の身勝手さがつくづく嫌になる」 子ねこ3匹が車通りが多い道路に…保護後の姿に感謝の声 「命がつながって良かった」
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3匹は里親を募集中

保護された3匹の子ねこは、動物病院ですぐに健康状態をチェック。歯の生え具合から推定1か月半ということがわかりました。しかし、3匹は十分な栄養をとれておらず、体重が生後1か月の標準にも満たない子もいたといいます。
「一番痩せている子は222グラム。その子は保護後、1日で50グラムも増えました。ほかの子も40グラム程度増えています」
3匹は現在、れんげさんが運営する保護ねこシェルターでおいしいごはんをお腹いっぱい食べて、徐々に元気を取り戻しているそう。体調が安定してからの譲渡にはなりますが、里親を募集しています。
近所の野良ねこたちを保護したことがきっかけで活動するように
3匹のような過酷な運命のねこを、数多く助けてきたれんげさん。ねこの保護活動を始めたきっかけは、近所の野良ねこ問題がきっかけでした。
自宅近くに住んでいた高齢者が、避妊・去勢手術をせず、野良ねこに食べ物だけを与え続けていたそう。その人が引っ越したあと、ねこたちは食べ物を求めて、れんげさんの家の庭や近くの空き別荘に集まり始めたのです。
このままではいけないと考えたれんげさんは、子ねこを保護し、成猫はすべてTNRを施すことに。現在、保護しているねこは45匹ほどに上るといいます。そのなかには、里親希望者とのお見合いが決まっている子もいれば、病気があって譲渡につなげられない子も。ねこたちのごはん代や医療費は、自費でまかなわれています。
「保護ねこへの関心や、ねこの避妊去勢手術が浸透してくれることを願っています」というれんげさん。しかし、本来なら責任を持って飼育されるべき動物たちの現状は、依然として厳しいものです。
3匹の子ねこたちをきっかけに、ひとりでも多くの人たちがこの現実に目を向けて、小さな命が安全に暮らせる社会になることを願わずにはいられません。
(Hint-Pot編集部)