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外国人観光客が初めての日本の料理に感激 “神回”続出の人気YouTubeチャンネル 誕生のきっかけとは
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「耳に入ってくる会話の様子から判断」 ゲスト選びの秘訣

着実に成長し、安定した人気を誇る「日本食冒険記」ですが、大変な時期もありました。各国でロックダウンが起き、海外渡航が大きく制限されたコロナ禍です。
街中で外国人観光客を見る機会すら減った頃は、「日本に住んでいる外国人に、出演を依頼する形をとっていました」とのこと。ただ、飲食店の営業がなかなか難しい時期もあり、リモートで出演してもらうこともありました。Daisukeさんは、当時について「日本で生活しているゲストなので、ある程度は日本の食べ物になじんでいます。初めて食べる驚きや感動と比べると、難しさがありました」と振り返ります。
また、基本的に街頭で声をかけて出演交渉をするのは、実は簡単なものではありません。英語が堪能なDaisukeさんですが、相手に必ずしも英語が通じるとは限らず、どうやって魅力的なゲストを見つけているのか気になります。
「声をかける前に耳に入ってくる会話の様子から、どんな人なのか、何語で話しているのかを判断しています。英語ではない場合、内容までは聞き取れなくても、何語なのかはなんとなくわかるので」というDaisukeさん。
実は、相手の英語力は、あまり重視していないそう。まったく通じないのは難しいものの、「母語が英語じゃない人でも、ある程度は理解できたり、話せたりする外国人は多いですから」と話します。
「食べ物についてのリアクションですし、すごく複雑な話ができる必要もありません。だから“英語の壁”みたいなものは、あまりないですね」
そうはいっても話を聞くだけでなく、「はじめまして」の相手に、一緒に食事をしてもらえるよう交渉をするのは簡単ではないはず。それを実現できるのは、これまでの積み重ねで身につけてきたノウハウと、高いコミュニケーション能力があるからこそです。後編では、チャンネル開設から8年で感じる訪日外国人の変化などを伺います。
(Hint-Pot編集部)