お出かけ
実は“モーニング王国”の高知県 昭和レトロな喫茶店で出合う意外な組み合わせ トーストと一緒に出てくるまさかの汁物とは
公開日: / 更新日:

現在放送中のNHK連続テレビ小説「あんぱん」の舞台として注目される高知県。「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしさんとその妻の物語です。このほか高知県は、坂本龍馬をはじめとする幕末の志士ゆかりの地、おいしいカツオが味わえる地としても知られていますが、それだけでなく、実はユニークな地域グルメの宝庫でもあります。実際に行ってみたら……まさかの「喫茶店モーニングの世界」を堪能できました。
◇ ◇ ◇
名古屋よりすごい!? 喫茶店モーニングの不思議な世界
旅先での楽しみのひとつは食事。高知といえばカツオのたたきなど、酒に合う料理のイメージが強いですが、レトロな喫茶店で味わうモーニングという、ちょっと意外な食文化も根付いているのです。
高知県の街中には、ノスタルジックな喫茶店があちこちにあります。提供されるモーニングは実にユニーク。トーストとコーヒーに、みそ汁がつくのです。そこで、朝の喫茶店めぐりをしてきました。
まずは、観光地・はりまや橋のすぐ近くにある「喫茶 デポー 京町店」。1980年創業、独自のモーニングを出し続けて40年です。分厚い半切りのトーストには、イチゴジャムがのっています。オムレツとナポリタン、サラダ、ゆで卵、バナナ、コーヒーがセットで、さらにおにぎりとみそ汁もついて、朝からお腹いっぱいです。これで800円。物価が高騰している今、お値打ちと言うほかありません。
続いて、高知駅北口にある「マルタン」は1971年開店の老舗。お店はリニューアルしていますが、店内と手書きのメニューは昭和の雰囲気を感じます。こちらでは「ホットサンドモーニング」をチョイス。ハムとチーズのホットサンドにサラダ、バナナ、ヨーグルト、コーヒー、そしてみそ汁付きで630円です。

さらに、どちらのお店もお茶が出てくるところが、何かホッとするポイントかもしれません。トーストにみそ汁なんて不似合いな気もしますが、食べてみると案外おいしいものです。