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今年も「厳しい暑さに」 注意が必要な熱中症 予防対策に知っておきたい暑さ指数「WBGT」とは
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今年の夏も平年以上の暑さに

――ウェザーニュースでは、より細かい指針の段階があるとのことですが、具体的にはどう分かれているのでしょうか? また、特徴についても教えてください。
「一般的に熱中症危険度のランク分けは全国一律ですが、ウェザーニュースの『熱中症情報』では、それぞれ“ほぼ安全”“注意”“警戒”“厳重警戒”“危険・運動中止”“非常に危険”の6つで、熱中症のリスクを伝えています。時期やエリアによる熱中症の発生傾向を考慮し、独自の熱中症危険度を出す形です。たとえば、まだ暑さに慣れていない5~6月と真夏では、同じ気温(WBGT)でも熱中症のなりやすさが異なります。住んでいるエリアによっても、暑くなるタイミングや暑さへの耐性が異なることがあるでしょう。
そのため、過去の熱中症患者搬送者数とWBGTとの関係を分析し、分析結果から熱中症危険度のランク分けを時期やエリアに合わせて再設定した情報を提供。より実態に合った熱中症危険度から、熱中症の予防や対策が可能になると考えています」
――すでに夏日を記録する日が増えています。今年の夏の暑さの見通しについて教えてください。
「今年の夏も全国的に平年よりも気温が高く、厳しい暑さになる予想です。最新の熱中症情報を確認し、こまめに水分補給をするなど、熱中症対策をしっかりと行うようにしてください」
熱中症予防には、最新の熱中症情報をこまめにチェックし、早めの対策を講じることが重要です。ウェザーニュースでは、1キロメッシュ(約1キロ四方ごと)の高解像度で、48時間先まで1時間ごとの熱中症危険度や、週間予報を表示する「熱中症情報」を提供しているそうです。とくに、まだ暑さに慣れていない時期は体が負担を感じやすいので、無理をせず、早期に適切な対策を心がけましょう。
○取材協力:ウェザーニュース「熱中症情報」
(Hint-Pot編集部)