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そうめんを梅干しとゆでるとコシがアップするのはなぜ? SNSで話題の裏ワザは本当に効果があるのか 栄養士が解説
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教えてくれた人:和漢 歩実

冷たくてつるつるとした食感のそうめんは、夏の食卓に登場する機会も増えるでしょう。七夕の行事食でもあり、好みに合わせていろいろな味を楽しめるのも魅力のひとつです。そんなそうめんを手際良く、おいしくゆでるための裏ワザをよく見聞きしますが、実際のところ、どうなのでしょうか。栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに、話を伺いました。
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そうめんをゆでるのは意外に難しい…
そうめんをゆでる際、麺が鍋底にくっついてしまい、取るのに苦労した経験があるかもしれません。また、麺同士がくっついてしまったり、コシがない仕上がりになってしまったりということも。ゆでるだけで手軽に食べられるはずなのに、おいしくゆでるのは難しいと感じたこともあるでしょう。
そんな困り事を解消すべく、SNSなどネット上では、そうめんにまつわるさまざまな裏ワザを見かけます。代表的なものは、ゆでる際に加えると良いとされる「牛乳」「梅干し」「びっくり水」の3つです。それぞれの“真相”は、どのようになっているのでしょうか。
牛乳を入れるとくっつかない裏ワザの真偽
――そうめんが鍋底にくっつかないようにするため、ゆでる際に牛乳を入れると良いと聞きますが、有効なのでしょうか。たとえば、乾麺100グラムに対し1リットルの水を沸騰させ、8分の1カップ(25ミリリットル)を目安に加えるなどです。
「牛乳の脂肪分がそうめんの表面をコーティングすると考えられるため、麺がくっつかないようにするには有効です。そもそも麺がくっついてしまう原因は、ゆでている間にでんぷんが湯に溶け出して、表面にぬめりが出てしまうためです。コーティングすることによって、ぬめりが軽減されて、くっつきにくくなります。そうめんのくっつきが気になる場合は、試してみると良いでしょう」