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「早期の英語教育は必要ない」と聞くけれど…ハワイで子どもを育てる日本人ママが早く始めたほうがいいと思う理由
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まるで欧米からの旅行者のよう
1. 急なリアクションが英語
足をぶつけたときに、とっさに出る「アウチ(Ouch)!」。日本語で「痛っ!」という意味です。足をぶつける直前まで私と日本語でしゃべっていたにもかかわらず、不意にぶつけて「アウチ!」と息子が言っていたときは「アメリカナイズされているなあ」と感じました。
驚いたときに使う感嘆語「オーマイゴッシュ(Oh my gosh)!」も、そのひとつ。日本では「オーマイ“ゴッド”」のイメージが強いでしょう。ゴッド(神)という言葉を気軽に使うことを避けるため、近年は「オーマイゴッシュ」のほうがよく使われ、カジュアルなニュアンスになります。
2. 「エンダー」と言う
これは「&(アンド)」のことです。外国人が「Apple and Banana」と言うときは「&(英語の発音では、エンド)」と、しっかり言います。ところが、会話の途中で「&」が出てくる場合、とくに次に話す内容を頭の中で考えているときに「エンダー」という言い方になります。
息子が初めて「エンダー」と言ったときは、映画『ボディーガード』のテーマ曲である、ホイットニー・ヒューストン「I Will Always Love You」のサビ部分を思い出して、「息子の欧米化もここまできたか!」と思わず笑ってしまいました(笑)。
3. 好きな食べ物がラーメンと寿司になる

日本に住んでいれば、フードコートでラーメンを食べたり、スーパーマーケットで買ってきた寿司を夕食に食べたりする機会は多いと思います。しかし、ハワイではラーメン1杯が13~20ドル(約1900~2900円)以上、スーパーで売っている寿司が15ドル以上(約2200円)するので(しかもおいしくない)、なかなか食べる機会がありません。
そんな息子が日本に一時帰国した際、一番楽しみにしているのは「ラーメンと寿司を食べること」。まるで欧米からの旅行者のようです(笑)。
4. 雨が降っていても外で遊ぶ
日本では、子どもが公園で遊んでいるときに雨が降り出したら「雨に濡れちゃったら風邪をひくから、家に帰ろう」と声をかけますよね。子どもも従う場合が多いでしょう。
ところが、ハワイでは雨が降ったからといって家に帰るご家庭は少なく、雨がザーザー降るなかで公園やプール施設、庭先で子どもたちが遊んでいます。その影響で、我が子も「雨だから外で遊べない」という概念がなくなりました。幸い、ハワイは年中温かいので、雨に打たれて風邪をひくことはほとんどありません。
5. 発音がアメリカ人
幼児教育関係者のなかには「早期の英語教育は必要ない。まずは日本で英語の文法を学び、それから英会話を習得することで外国人と建設的な会話ができる」という人もいます。しかし、日本で生まれ育ち、文法→英会話の順で学んだ私は、発音の面で恥ずかしい思いをすることが多く……。
たとえば、日本人が正しく発音することが難しい英単語である「Year(年)」と「ear(耳)」。日本人にとっては、どちらも「イヤー」ですよね。アメリカ人との会話のなかで“違うほう”の「イヤー」を発音してしまい、きょとんとされたことも一度や二度ではありません。
一方、ハワイ育ちの息子は正しく発音できているので、「世界で活躍したいのなら、英語は早期に始めたほうがいい」と実感しています。
以上、「息子がアメリカナイズされたと感じる5つのこと・ポジティブ編」でした。次回は、親目線で「これはアメリカナイズされてほしくなかった」と感じる、ネガティブ編をお送りします!
(i-know)

i-know(いのう)
大学卒業後、フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。34歳のとき日本のキャリアに一区切りをつけ、単身ニューヨークへ。その後、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(8歳、6歳)をバイリンガルに育てるべく奮闘している。