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ミニトマトと大玉トマト、栄養価が2倍も違うのは本当? 1日の適量とは 栄養士に聞いた
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教えてくれた人:和漢 歩実

夏野菜の代表であるトマト。市販されているものにはさまざまな種類がありますが、なかでもよく見かけるのが、赤い大玉トマトとミニトマトです。単に大きさが違うだけと思っている人もいるかもしれませんが、実は、栄養価(栄養素の量)に差があるといいます。栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。
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水分が少ないミニトマトのほうが栄養価は高め
赤い大玉トマトとミニトマト。同じトマトなので、基本的な栄養素の種類は同じです。ただし、含まれる量に違いがあります。「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」を基に、主な栄養価を、大玉トマト(赤色トマト)とミニトマトの100グラムあたりで比較してみると、次の通りです。
○ビタミンC
美肌に欠かせないコラーゲンの生成を促します。
・大玉トマト:15ミリグラム
・ミニトマト:32ミリグラム
○βカロテン
必要時に体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を強くしてウイルスの侵入を防ぎます。免疫機能を高め、目の健康を維持する働きも。
・大玉トマト:540マイクログラム
・ミニトマト:960マイクログラム
○カリウム
余分なナトリウムを排出し、体内の水分を調整することでむくみを予防します。
・大玉トマト:210ミリグラム
・ミニトマト:290ミリグラム
上記より、ミニトマトのほうが、ビタミンCについては2倍以上、βカロテンについては2倍近くも多く含まれていることがわかります。エネルギーでいうと、ミニトマトは30キロカロリー、大玉は20キロカロリー。すべての栄養成分に2倍の差があるわけではありませんが、ミニトマトのほうが全体的に栄養価が高いのは、水分が少ないためです。
このほか、トマトの代表的な成分で抗酸化力が強く、血流改善や肥満防止、美肌効果があるリコピン、便秘改善に役立つペクチンなども、大玉よりミニトマトのほうが多い傾向にあります。
多少の差はありますが、ビタミンやミネラルなどの優れた栄養をバランス良く含む野菜であることに、どちらも変わりはありません。しかし、少しでも多く栄養を摂取したいときは、ミニトマトを活用すると良いでしょう。