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夏休みの子どもたちが思わず読書をしたくなる 太っ腹なアイデアに日本人ママが感心したイベントとは
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子どもたちにとって夏休みは、成長や体験の機会が詰まった特別な時間です。しかし、ハワイの夏休みは約2か月にも及び、親たちにとってはどう有意義に過ごしてもらうのか、試練の季節でもあります。ハワイで2人の子どもたちを育てる、46歳・主婦ライターのi-know(いのう)さん。長かった夏休みが終わり、8月から息子さんが小学3年生に、5歳の娘さんが小学1年生に進級します。そんなi-knowさんは、意外すぎるハワイのサマーイベントに感激したそう。第58回のテーマは「ハワイの夏は、読書の夏」です。
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ファストフード店で行われる無料の読み聞かせイベント
2か月にも及ぶ、ハワイの長すぎる夏休み。その間に子どもの学力が落ちてしまうことが問題視されていて、私が暮らしている地域の公立小学校では、学力に課題がある子どもを対象に、補習クラスが無料で提供されています。また、教育にお金をかけることを惜しまないご家庭では、子どもを勉強系のサマースクールや公文式などの学習塾に通わせることも。
そんなハワイで夏休みを過ごして驚いたのは、子どもの学力が下がらないよう、公民一体でたくさんのリーディングプログラムが実施されていたことです。
たとえば、アメリカ全土にお店をかまえるファストフードチェーン店のライジング・ケーンズは、夏休み期間中の毎週末、ハワイ州内の各店舗で無料のリーディングイベント(読み聞かせ)を開催。読み聞かせをプロフェッショナルとする団体の方が本を読んでくれるので、ストーリーがよりおもしろく感じられます。
さらに、アメリカならではなのか、話の途中で「このあと、どうなると思う?」「あなたならどうする?」などと問いかけながら読み進めるので、子どもたちのストーリーへの食いつきが半端じゃないです!
豪華すぎる特典にも驚き

しかも、子どもはレモネードが無料で、鉛筆やノート、タトゥーシールが入ったプレゼントバッグをもらえます。さらに、新品の本も1人1冊プレゼントされる太っ腹です。
イベント自体は無料ですが、店内で購入されたフード代の15%が、リーディング団体に寄付されます。そのため、この団体を応援するために、多くの人がフードを購入していました。これはリーディング団体、お店、そして私たち客の全員がwin-winの素晴らしいイベントだと思います。
さらに感動したのが、プレゼントバッグに入っていた「ブックマーク」の特典です。これは読書の途中に使うしおりなのですが、スタンプカードの役割もあります。
図書館で本を借りると、ブックマークにスタンプを押してもらえます。スタンプを7つ集めてライジング・ケーンズに持って行くと、なんと約8ドル(約1200円)のキッズコンボが無料でもらえるのです! こんなにたくさんの特典が得られて、節約主婦の私としては感動レベルでした。
