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「ウナギと梅干し」は食べ合わせが悪い? 「キュウリとトマト」や「ナスとそば」も…組み合わせがNGといわれる理由とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

夏野菜の代表、みずみずしいトマトとキュウリ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
夏野菜の代表、みずみずしいトマトとキュウリ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 よく聞く「食べ合わせ」の通説。たとえば、夏の食べ物として人気の「トマトとキュウリ」「ナスとそば」「ウナギと梅干し」の組み合わせは、NGといわれることがあります。なぜ、一緒に食べると良くないのでしょうか。真相も含めて、栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。

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食べすぎなければ大丈夫?

 食べ物の組み合わせで栄養成分を効率的に得られることもあれば、消化や栄養の吸収を妨げることから、避けたほうが良いといわれるものもあります。さまざまな通説がありますが、とくに「食べ合わせが悪い」といわれる組み合わせには、意外に誤解が多いかもしれません。

 基本的には、食べすぎなければ、食べ物の組み合わせが原因で健康に悪影響を及ぼすことはありません。食べ合わせよりも、さまざまな食品からバランス良く栄養をとるほうが大切です。

 夏の食べ物でよく見聞きするものとしては、「トマトとキュウリ」「ナスとそば」「ウナギと梅干し」を一緒に食べると良くないという通説があります。どのような理由からそのようにいわれているのかを、考えていきましょう。

トマトとキュウリの食べ合わせ

 生のトマトとキュウリを一緒に食べると良くないといわれる理由は、トマトのビタミンCを、キュウリの酵素であるアスコルビン酸酸化酵素(アスコルビン酸オキシダーゼ)が壊してしまうと考えられていたためです。

 しかし近年、この酵素によって破壊されたとみられていたビタミンCは、体内で再び還元され、栄養価への影響もないことがわかっています。したがって、良くない組み合わせとはいえません。

 むしろ、サラダで定番の組み合わせであるこの2つの野菜は、水分やカリウムが豊富です。夏の水分補給やむくみ予防に役立ち、彩りも良く、食欲を促進させてくれる効果が期待できます。ただし、どちらにも夏野菜。体を冷やす作用があり、食べすぎるとお腹を壊す原因になるので注意しましょう。