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からだ・美容

睡眠の質は月経周期で変わる? 妊活中に快眠を得るためのOK・NGを専門家に聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:今井 さいこ

快眠のために心がけたい習慣

 深部体温は、上がったあとに下がる特徴があります。そこで、メリハリがつきにくい高温期に、深部体温を上げて下げる工夫をしてみてはいかがでしょうか。簡単に実践できる3つの方法を紹介します。

○その1 起床11時間後に軽めの運動をする
 一日のうち、深部体温が最も高くなるのは起床11時間後です。この時間帯に軽めの運動をして、さらに体温を上げておきます。運動が難しい場合は、座ったまま背筋を伸ばして腹筋に力を入れるなど、インナーマッスルを使うことを意識するだけでも良いでしょう。

○その2 寝る90分前までに入浴する
 入浴で上昇した体温は約90分後、急速に低下。このタイミングで布団に入ると、スムーズに深い眠りにつくことができます。湯船に浸かることが難しい場合は、洗面器に湯を張る足湯がおすすめです。シャワーだけになる場合は熱めの温度にして、首のうしろを温めるようにしましょう。

○その3 冷グッズを活用する
 とくに夏は深部体温が下がりにくく、寝つきも悪くなる傾向にあります。ひんやりとする枕やシーツ、マットなどのグッズを上手に取り入れてみましょう。

 それでも、高温期に眠りが浅くなってしまい、日中の眠気が取れないときは、頑張ろうとするのではなく、昼寝を取り入れてみると良いでしょう。昼食後がおすすめです。寝る時間を15分以内に設定し、軽く目をつぶるだけでも効果があります。午後3時以降の昼寝は、夜の睡眠に影響するので避けましょう。

快眠を妨げてしまうNG習慣

 次のような、快眠を妨げてしまう習慣はできるだけ避けましょう。

○寝る前に食事や飲酒をする
 胃腸の消化活動が快眠を妨げてしまいます。食事は、寝る3時間前までに済ませることが理想です。また、アルコールは眠りを浅くするだけでなく、利尿作用があることから、夜間に何度もトイレに起きる原因に。

○夜間に運動をする
 交感神経が刺激されて興奮状態になるため、眠れなくなります。副交感神経が有利になってリラックスできるように、寝る前は軽いストレッチやヨガで心身をほぐしましょう。

○ブルーライトで目に負担をかける
 スマートフォンやパソコンから発せられるブルーライトは、交感神経を刺激するといわれています。スマホやパソコン、テレビなどの電子機器の使用は、寝る1時間くらい前から控えることが理想ですが、現代のライフスタイルではなかなか難しい場合もあるでしょう。目に負担をかけないよう、寝る前はブルーライトカットのフィルムや眼鏡を使うことをおすすめします。

 妊活中に大切なのは、体温や快眠を意識して生活を見直した結果、自分にどのような変化があったのかを把握することです。たとえば「血液検査の数値が改善した」といった体調の変化にも、ぜひ目を向けてみてください。睡眠改善が、妊活を前向きに歩むモチベーションにつながるよう、心身と向き合っていきましょう。

(Hint-Pot編集部)

今井 さいこ(いまい・さいこ)

公認心理師、睡眠指導者、不妊症・不育症ピアサポーター。心理学と睡眠マネジメントの知識を生かし、企業の従業員カウンセリングや研修、メンタルヘルス施策サポートなど幅広く活動。自らの妊活・不妊治療経験を踏まえ、妊活中の女性やカップルの悩みに寄り添うカウンセリングにも定評がある。オンラインカウンセリングラボ「LIB Laboratory」代表。