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夫の作った弁当でカバンの中が煮汁まみれに 号泣する娘 どう対応するのが正解? 夫婦カウンセラーがアドバイス
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教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

家庭内での役割分担や子育ての進め方において、夫婦間でのコミュニケーションは非常に重要です。とくに、弁当作りのような日常的なタスクは、コミュニケーションが不足すると、思わぬトラブルを招くこともあります。今回お悩みを寄せてくれたのは、料理好きな夫のとある行動に困っているという40代女性。夫婦カウンセラーがアドバイスをします。
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娘が泣きながら帰宅した理由
夫の料理について悩んでいるという、東京都在住の金子未和さん(仮名・43歳)。デザイナーの夫と結婚して15年目で、中学1年生の娘と3人、仲良く暮らしてきました。
夫は数年前から料理にハマり、作ったものを写真に撮ってインスタグラムにアップするようになったそう。その後、娘が中学生になり、毎日弁当が必要になると、インスタグラムに投稿したいという理由で夫が手作りするようになりました。
しかし、夫は弁当の基礎知識に乏しく、しばらくすると困ったことが起きたそうです。
「ある日、帰宅した娘が目に涙を浮かべて、叩きつけるようにダイニングテーブルに荷物を広げたんです。そこには、びっしょり濡れたランチョンマットに包まれている弁当箱と、茶色いシミがついた教科書やノート、体操着がありました」
どうやら夫は、汁気のある煮物を弁当箱に詰めてしまった様子。気づいたときには、リュックの中が煮汁まみれになってしまっていたといいます。
実はその前にも、見栄えのために入れたレタスの水切りが足りず、コロッケがぐちゃぐちゃになってしまったり、ほかのおかずやごはんが全部エビチリのソースまみれになってしまったりと、失敗を繰り返していました。そのため、娘は涙ながらに「もう嫌。弁当はお母さんに作ってほしい」と訴えたといいます。
夫には、弁当に汁気は厳禁であることをたびたび伝えてきたそう。ところが、見た目ばかり重視している夫はすぐに忘れて、同じような失敗を繰り返していました。このままでは食中毒の心配もあるため、未和さんは娘の希望通り、弁当作りを代わることにしました。
「そのとき、夫は出かけていて留守だったので、娘の泣いた姿を見ていませんでした。その夜にいきさつと、今後は私が弁当を作ると伝えたんです。すると夫は大荒れ。『恩を仇で返すのか!』と、娘を怒鳴りつけたんです」
挙句、へそを曲げて、電車で1時間ほどの場所にある自身の実家へ。実は、夫はバツが悪くなるとすぐ実家に逃げ込むため、そういった態度にも未和さんは愛想をつかしていました。
「ことあるごとに逃げる夫にもうんざりですが、そのたびに甘やかす義母にもうんざり。このときも『人が作った弁当に文句を言うなんて、孫のしつけがなっていない!』と、罵る電話がかかってきました。私も働いていますし、離婚をしたほうが娘のためになるのではないかと悩みます」