警戒心が強いといわれる牛が、まさかの“爆睡顔”を披露し大きな話題を呼んでいます。少し口を開けて白目をむき、脱力しきったその無防備すぎる寝顔に、多くの人々が心を奪われました。投稿者のもみのき（@mominoki_farm）さんに詳しいお話を伺いました。

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あまりの脱力ぶりに爆笑

「いい寝顔やな笑笑笑」

　そんなコメントともに投稿された写真には、牛舎の中で横になる牛が写っています。とてもリラックスした様子で、口は少し開き、白目をむいて爆睡中のようです。

　ピンク色の鼻や口の周りには土や餌のようなものが付着していますが、そんなことはおかまいなし。とても気持ち良さそうに眠っています。

　牛舎にはほかの牛もいて、みんなでまったりしている様子。穏やかな雰囲気が漂い、牛たちの心地良い寝息が聞こえてきそうです。

　投稿には1.7万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には、「この顔好きすぎます」「何者かにノックアウトされているかのようなw」「いい夢を見ているんやろな（笑）」といった温かなコメントが寄せられています。

ストレスなく伸び伸びと暮らす牛たち

　牧場で働いて11年目になるという、もみのきさん。牛群管理（各生育ステージの牛をそれぞれ飼養管理すること）と哺乳をメインで担当しています。

　話題の写真を撮影したのは、11日の午前5時頃。北海道でも連日のように厳しい暑さが続いていますが、この日はいつもより涼しく、天気が良かったそうです。普段なら作業が始まる時間帯でしたが、牛はすっかり熟睡してしまったようです。

「牛の睡眠時間は、平均で1日3～4時間ほどといわれています。横になって休んでいる時間は1日で10時間前後あり、そのあいだに口の中に食べ物を戻してゆっくり噛み直す反芻（はんすう）をしています。写真の子はレム睡眠と反芻する、を通り越してあまりの涼しさと快適さに熟睡したのだと思います（笑）」

　牛は警戒心が強く、物音がするとすぐに目を覚ますそうです。しかし、熟睡していた牛は、声をかけてもなかなか起きてくれなかったのだとか。

　ちなみに、牧場の牛たちには、それぞれ正式な名前がありますが、もみのきさんの働く牧場では、牛の特徴や癖などからニックネームをつけて呼ぶこともあるそうです。牛との距離が近く、愛情をたくさん注いでいることが伝わってきますね。