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「青って200色あんねん」 大学院生の一言に大反響 「心を奪われた」人が続出した理由とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

色彩豊かなサマルカンドのドーム【写真提供:水牛(@dsuigyu)さん】
色彩豊かなサマルカンドのドーム【写真提供:水牛(@dsuigyu)さん】

 異国を旅すると、これまで見たことのない景色や文化に心を奪われることがありますよね。X(ツイッター)では、ウズベキスタンのサマルカンドで撮影された印象的な建築物の写真が、8.6万件もの“いいね”を集めて話題になっています。「青って200色あんねん」という言葉とともに公開された幻想的な“青の世界”は、いったいどのような場所だったのでしょうか。投稿者の水牛(@dsuigyu)さんに、詳しいお話を伺いました。

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幻想的な“青の世界”が広がるサマルカンドの建築群

「サマルカンドで『青って200色あんねん』になった」

 そんなコメントともに投稿された4枚の写真。1枚目には黄金と青が輝く壮麗な天井装飾の内部、2枚目には青空に映える水色と群青の巨大ドーム、3枚目には緻密な幾何学とアラベスク模様の壁面、4枚目には立体的な装飾が並ぶ荘厳な内部の壁が写っています。

 タイルは青、緑、白などさまざまな色が織り交ぜられ、光の加減で微妙に異なる色合いを見せています。まさに「青って200色あんねん」と感じさせるほど、多彩な青が建物全体を覆っています。

 青が印象的なこの投稿は、8.6万件の“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「うわぁ。美しい」「めちゃくちゃ行きたい」「“青の世界”に心奪われた」など、感動の声が多数寄せられました。

陸路でヨーロッパへ 壮大な旅の途中で訪れたサマルカンド

さまざまな青が美しい、サマルカンドの有名な史跡【写真提供:水牛(@dsuigyu)さん】
さまざまな青が美しい、サマルカンドの有名な史跡【写真提供:水牛(@dsuigyu)さん】

 写真を撮影した場所について、現在大学院生の水牛さんは、1枚目がレギスタン広場のティラカリ・マドラサ、2枚目がビビハニム・モスク、3枚目がシャーヒ・ズィンダ廟群で、いずれもサマルカンドの有名な史跡だと説明してくれました。各所を訪れるなかで、青いタイルの美しさに感銘を受けるとともに、青の多彩さに驚きを覚え、タレントのアンミカさんの言葉を借りてして投稿したそうです。

「青いタイルの美しさに感銘を受けるとともに、青の多彩さに驚きを覚えました」

 サマルカンドを訪れたきっかけは、陸路でヨーロッパを目指す旅でした。ウズベキスタンを経由することになり、同国で一番有名な場所であるサマルカンドを訪れることにしたそう。鉄道での旅が好きで、時間がある学生のうちに、陸路でヨーロッパを目指す旅に出たいと考えていたといいます。

「いくつかあるルートのなかでも、治安や情勢を考えて、中央アジア経由でイスタンブールを目指す旅行を決定し、そのなかでのサマルカンド訪問を決めました」

 水牛さんは東京から中国を経由し、陸路でサマルカンドを訪れました。その道のりで感じたことがあったといいます。

「中国の陶磁器がここまで運ばれてきて、ペルシアの顔料と合わせて青いタイルが作られていたというスケールの壮大さを身をもって実感できたのは、陸路旅ならではだと思います」

 シルクロードの歴史と文化の交流を、実際に陸路をたどることで体感できたことは、特別な経験だったようです。