Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

話題

卵の赤と白、“おいしさ”は色で違う? スーパーで売れ行きは歴然の差…料理人まで大激論の答えとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

“物価の優等生”と呼ばれるなど、身近な食材である卵(写真はイメージ)【写真:写真AC】
“物価の優等生”と呼ばれるなど、身近な食材である卵(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 あなたは普段、スーパーで卵を買う際にどんなことを意識しているでしょうか。卵売り場で見かけた何気ない光景について、素朴な疑問をつづった投稿がネット上で大きな話題を呼んでいます。消費者のみならず、生産者や料理人をも巻き込む大激論に発展した“卵の色”をめぐる疑問。専門家に詳しい話を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

なぜ赤い卵ばかりが売れる? 素朴な疑問がネットで話題に

「なぜ人は赤い卵を選ぶのか…」

 7月下旬、SNS上に投稿された、スーパーの卵の陳列棚を写した1枚の写真。値札は同じ「本体価格217円」の10個入りミックス卵でありながら、赤い卵は残りわずか、白い卵はうず高く詰まれ売れ残っている様子が確認できます。

 投稿は1万件のリポスト、19万件の“いいね”が寄せられるなど話題に。「赤の方が断然おいしい」「関西では白の方が値段高いです」「色が濃いほうが消費者受けがいいのでは」「親鶏の品種が違うだけで、味や栄養価に違いはない」など、さまざまな意見が上がっています。

 中には養鶏卵業関係者やシェフを名乗るアカウントなど、卵を扱うプロからの専門的な見解も。「白い鶏が白い卵を茶色い鶏が赤玉の卵を産みます。なぜまで赤玉が高いかと言うと茶色い鶏の方が身体が大きくなり餌を多く食べるからです つまり餌代の分高くなってる訳です」という説明や、「白い卵は基本的に黄身に味が入りにくいです それに比べて赤は黄身が濃く出やすいです また、鶏種で微妙に卵の味も変わります 卵の味を大事にしたい場合は赤を 洋食など卵にさまざまな味を入れる場合は白を選ぶと扱いやすいです」といった意見も寄せられています。

 素朴な疑問を投稿したのは、30歳で結婚7年目という自営業のめんちょこ@NISA(@menchoko1209501)さん。「いつものように夕方買い物に行った際、卵コーナーで色別に減ってる量が違うことに気づきました。普段は無意識に卵を買っていますが、明らかな売れ行きの差に素朴な疑問が湧いたので投稿してみました」と経緯を語ります。

 一連の反響について「自分と同じように『何となく良さそうだから』という理由で赤い卵を買ってしまう人が多いことや、逆に白たまご派の人がいたりすることが分かり面白かったです。投稿が伸びるにつれて卵に関する専門的な知識が寄せられたり、養鶏場の方の説明があったりしてビックリしています」と投稿者。一方で、「始めから同じ量で販売されていたのか?」という疑問の声もあったといい、「この場面だけでは赤たまご派が多数であるかどうかは分からないなとも思い直しています。ちゃんとした検証などがあれば面白いなと思いつつ、バズったことをうれしく思っています」と話しています。