カルチャー
「先に行ってしまうお客さんも」「3時間待っても笑顔でハッピー」 万博で働く外国人スタッフが驚愕 日本人来場者だけが見せた驚きの行動とは
公開日: / 更新日:

世界中から称賛されている、日本人の秩序正しさや礼儀正しさ。列に並んで順番を待つ姿や、公共の場で静かに振る舞う様子に、多くの外国人が感銘を受けているようです。2025年大阪・関西万博で働く外国人スタッフたちも、日本人来場者のある特徴に驚いたといいます。それはいったい、どのようなことだったのでしょうか。
◇ ◇ ◇
英語と日本語の両方でツアーガイドを務めるジョーさん
○「先に行ってしまうお客さんも」 アメリカ人万博スタッフが感じる外国人と日本人の違い とくに顕著だった日本人グループの行動とは
アメリカパビリオンでスタッフとして働くジョーさんは、アメリカ出身ですが流暢な日本語を話します。日本への6か月間の留学経験があるものの、日本語はほとんど独学で身につけたそうです。その語学力を生かし、現在は日本語と英語の両方でツアーガイドを務めています。
そんなジョーさんは、今回の仕事を通じて驚いたことがあるといいます。それは、同じパビリオン内でも、ツアーによって参加者の行動が大きく異なることです。
「誘導していると、日本語ツアーと英語ツアーの場合では、参加者の動きが全然違うんですよ。たとえば日本語ツアーのときは、みんなが周りに合わせて行動します。『もっと前に来てください』『もっと奥にどうぞ』って言っても、なかなか最初のひとりになろうとはしないんです。逆に英語ツアーのときは、案内を聞かないで先に行ってしまうお客さんもいます(笑)」
日本では集団の調和を大切にする人が多いのに対し、欧米では個人の自主性を尊重する傾向が見られます。「僕は日本語ツアーのほうがやりやすいかな」とジョーさん。集団として統制の取れた行動は、ガイドにとっては予測しやすく、全体の進行もスムーズになるようです。
