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キノコに賞味期限の記載がないのはなぜ 実は傷みは早い やってはいけない保存方法を栄養士が解説
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教えてくれた人:和漢 歩実

キノコは、食欲の秋の食卓を彩る食材のひとつ。店頭では、シイタケやエノキダケ、シメジ、マイタケ、エリンギなどをよく見かけますが、一般的に賞味期限が記載されていません。なぜでしょうか。また、うっかりやっている保存方法が、実はキノコが日持ちしない原因になっていることも。キノコについて、栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。
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賞味期限の記載がないからといって日持ちするわけではない
賞味期限は「未開封の商品を正しく保存したときに、おいしく食べられる期限」です。この賞味期限については、表示しなければいけない食品と、表示しなくてもいい食品が法律で定められています。キノコ類は「賞味期限を表示する義務がない食品」です。そのため、基本的にはパッケージに賞味期限が書かれていません。
しかし、賞味期限が記載されていないからといって、何日も日持ちするわけではありません。むしろ、水分量が多いキノコは、保存によって傷みやすい傾向にあります。たとえば、袋やパックに入って売られているシイタケやエノキダケ、シメジ、マイタケ、エリンギを、次のような方法で保存することは避けましょう。
○袋(パック)ごと常温で保存する
キノコは収穫後も呼吸を続けており、買ってきた袋のまま常温に置いておくと、水分が抜けたりカビが生えたりしやすくなります。秋でも室内の気温が高い場合は、傷みが早まるので注意しましょう。
○袋(パック)ごと冷蔵庫に保存する
基本的に袋は通気性が悪く、冷蔵庫にそのまま入れると内側に水滴が発生して、キノコが傷みやすくなります。
○水洗いしてから保存袋に入れて保存する
洗うとキノコが水分を吸ってしまい、カビやぬめりの原因となります。屋内で栽培されているキノコは、使う直前にキッチンペーパーなどで汚れを拭き取る程度で十分です。