Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

話題

「完全にエゴだわ…」 英検3級の会場で子どもが号泣 付き添いの母親が見た光景に衝撃「精神的な土台がない」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

娘さんも「意味がない気がする」と指摘

 この光景を目の当たりにして、複雑な思いを抱えたまま会場を離れた投稿者さん。帰宅後、試験会場での出来事をXに投稿しました。

「英検会場の教室で、低学年か幼児の大号泣に出くわすとは……精神的に試験を受ける土台がまだないのに、無理をして受けさせる親、完全にエゴだわ……試験開始後も泣いていたと思われるから、失格になると思う……」

 投稿には1.1万件もの“いいね”が集まり、リプライ(返信)には「語学力より、その場が平気かの問題ですよね しつけや練習というより、その子の性格とトータルの発達の問題」「なんの土台もできていないうちに上乗せしても、なんの意味もないです」「これは居合わせた人たちもつらいのだ……」といった声が相次ぎました。

 試験後、投稿者さんは娘さんと会場での出来事について話しました。すると、娘さんが「試験に集中するために気にしないようにしていたけれど、あんなに小さい子が無理して受ける必要はないと思う。意味がない気がする」と冷静に指摘していたそうです。

親として見極めるべきこと

 投稿者さんは、子どもが年齢以上のレベルに挑戦することは「大賛成」という一方で、現代の教育熱の高まりに対して思うところがあるといいます。

「幼少期からの興味関心や得意なことは、日々接している親なら自然とわかると思います。やはり、興味のあることに没頭する経験が大切だと感じます。ただ、世間では早期教育や中学受験の過熱、英語教育の低年齢化などが進み、精神面の発達を置き去りにした『無理な挑戦』も見受けられます。そこは注意が必要だと思います」

 投稿者さん自身も、娘さんの希望で小学校受験を経験しました。その経験を振り返り、「努力や挑戦を通じて得られるものはとても大きいですが、すべてのお子さんに合うとは限りません」という考えを示し、こう続けます。

「親御さんには、『我が子に無理をさせていないか』を冷静に見極めてほしいです。好きなことを伸ばしてあげることで、向上心や挑戦する意欲が自然と芽生えると思います」

 子どもの可能性を伸ばしたいという親心。多方面から理解を得られる一方で、その挑戦が子ども自身の意思に基づいたものなのか、精神的な成長段階に見合ったものなのか――。今回の出来事は、多くの親御さんに改めて考えるきっかけを与えているようです。

(Hint-Pot編集部)