Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

ライフスタイル

義両親は一円も出さず、夫は知らん顔 七五三の一日が試練に 夫婦カウンセラーがアドバイス

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

七五三のために義両親を招いたら怒り心頭な出来事が…(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
七五三のために義両親を招いたら怒り心頭な出来事が…(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 七五三やお宮参りなど、子どものお祝い事は本来、家族の幸せを分かち合う大切な時間。しかし、準備や費用の負担が偏ることで、喜びが一転してストレスになることもあります。今回お話を聞かせていただいたのは、七五三で苦汁を飲んだという30代女性。夫婦カウンセラーのアドバイスとともにお届けします。

 ◇ ◇ ◇

初めてお祝い事を自宅近くで執り行うことに

 3人の子どもたちを育てながら仕事との両立に奮闘する、関東在住の渡部香澄さん(仮名・30代)。これまで、結婚式をはじめ、お宮参りや初節句など、家族の行事はすべて夫の実家や、その近くにある神社で行ってきました。新幹線を使っても3時間ほどかかる距離で、準備や移動のたびに大変な思いをしてきたといいます。

 そんななか、昨年は3人とも七五三だったのですが、下の双子が3歳のヤンチャ盛りなこともあり、物理的に移動が難しいことから、今回は自宅近くの神社でお参りを済ませることにしました。

 ところがこの判断に異を唱えたのは、金銭的な余裕はないわりに家系に強いこだわりを持つ夫の両親でした。

「最初は難色を示されたものの、子ども3人を抱えての長距離移動や、着付けなどの手配が大変なことを伝え、夫からも説得してもらって、なんとか我が家の近くで行えることになったんです」

交通費や宿泊費、食費まですべて負担

 しかし、本当に大変だったのはここからでした。香澄さんは仕事の傍ら、子どもたちの七五三の手配、そして義両親の新幹線やホテルの予約、当日の移動の段取りまですることに。

 さらに驚いたのはその費用でした。義両親は自分たちの旅費や宿泊費、滞在中の食事代まで一切支払わず、結局すべてを香澄さん夫婦が負担することになったのです。

「私の実家も遠方ですが、交通費や宿泊費は親自身が支払いますし、祈祷料や会食の一部も出してくれました。でも、義両親は立て替えた分のお金を一切出さないばかりか、滞在中の食事代までこちら持ちで……。思わずため息が出ました」