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義両親は一円も出さず、夫は知らん顔 七五三の一日が試練に 夫婦カウンセラーがアドバイス
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教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ
お土産代まで支払わされそうに…!
なんとか七五三は無事に終わり、その日のうちに義両親を駅まで送っていくことに。ところがその道中で、義両親は親戚に配るお土産を買いたいと言い始めました。
1つ3000~5000円くらいのものが良いというので、仕方がなく急いで百貨店へ立ち寄ることに。そして会計の際、当然のように香澄さん夫婦に支払いをさせようとしたのです。さすがに2万円超えのお土産代まで支払う気にはなれず、香澄さんは「すみません、少し子どもたちを見てきますね」と言って、そっとその場を離れました。
せめて夫が義両親をたしなめてくれたら良かったのですが、終始のんきな顔をしているだけだったといいます。
「もちろん、お祝いにわざわざ足を運んでくれること自体はありがたいと思っていましたが、正直たかられた気分です。私たちがあちらに滞在しても交通費やお土産代をもらったことなんて一度もないんですから。そういう積み重ねがあるからこそ、今回のことは本当にこたえました。このままでは、夫のことも嫌いになってしまいそうです」
“見えない負担”は、令和の時代にもまだまだ多い
「名もなき家事」と同じように、家庭を回していくには、誰かが“気づいて動く”ことで成り立っていることがたくさんあります。共働きが当たり前になり、家事や育児に積極的な男性も増えてはいますが、どうしても“イレギュラーな段取り”や“気づいた人が動く仕事”になると、妻側に負担が集中しやすい傾向があります。
「細かい部分まで気を配り、先回りして備えるタイプは、これまで家庭の運営を担ってきた人に多いものです。一方で、夫のように“言われればきちんと動くけれど、自分から気づくのは苦手”という人も決して珍しくありません。それでも、妻が疲れているかどうかは、一緒に暮らしていれば自然とわかるはず。『何か手伝えることある?』『大丈夫?』と声をかけてくれるだけでも、気持ちはまったく違います」と夫婦カウンセラーの原嶋恵さん。
次回以降のために、準備は分担したいこと、経済的に厳しいため負担の範囲を明確にしたいこと、そして家族の行事には夫にも積極的に関わってほしいことなどを伝えるのが大切だといいます。
「『頼りにしてるからお願いね』とひとこと添えるだけで、夫の意識が変わることもあります。小さなお子さんとの毎日を笑顔で過ごすためにも、香澄さん自身がストレスをためないよう、うまく“分担”と“対話”を重ねていってください」
(和栗 恵)