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「笑えよ」 33万円の翡翠→まさかの10円… 鑑定書付きペンダントの衝撃査定に4.5万“いいね” 集まる同情「さすがに笑えない」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

翡翠鑑定の難しさ 「明確な基準がない」ゆえの価格差

丹下さんが購入した翡翠の鑑定書【写真提供:丹下琴絵・Vtuber(@kotoettyan)さん】
丹下さんが購入した翡翠の鑑定書【写真提供:丹下琴絵・Vtuber(@kotoettyan)さん】

 なぜこれほどまでに価格差が生まれたのでしょうか。丹下さんは「購入時期と査定時期はそこまで差はないはず……です」と前置きしたうえで、翡翠鑑定の特殊性について説明します。

「値段に差が出るというか、そもそも翡翠の鑑定自体けっこう難しいようです。明確な基準がないので値段をつけにくいらしく、そのせいで値段に差が出たのだと思います」

 実は、この投稿後に予想外の展開がありました。飾店で勤務している鉱物に詳しい方が投稿を見て、ダイレクトメッセージに連絡をくれたそうです。

 その方によると、丹下さんが購入したのは、「氷翡翠」と言われるタイプの極めて珍しい天然の翡翠で、元値33万円は妥当な価格だというのです。さらに、10円という査定については、「翡翠自体、石の価値をつけることがとても難しいため、10円とついてしまったのは、地金の金額としてしか査定されなかったことが原因だろう」と教えてもらったといいます。

 その方に勧められ、丹下さんは「翡翠(いわゆる色石)に強い鑑別所にて、より詳細な鑑別をしようと現在考えております」とのこと。

「人間も宝石と同じように玉石混交」 投稿が教えてくれたこと

 投稿には、600件近いリプライが届きました。丹下さんは印象深い気づきを語ります。

「『見る目がない』とバカにするリプライもあれば、『気に入ったものであれば、価格関係なく大切にすれば良い』というリプライもありました。人間も宝石と同じように、玉石混交だと思いました」

 宝石の価値を決めるのは、鑑定書の数字だけではありません。専門家でさえ評価が分かれる翡翠だからこそ、本当に大切なのは「自分が気に入っているかどうか」なのでしょう。投資として考えれば失敗に見えるこの出来事も、見方を変えれば、物の価値について深く考えさせられる貴重な体験になったようです。

(Hint-Pot編集部)