海外ニュース
「無言の圧を感じた」 アメリカに「同調圧力」はない? ハワイで暮らして気づいた“意外すぎる空気”
公開日: / 更新日:

かつて日本では、周囲のノリに合わせない人のことを「空気が読めない(KY)」といっていました。その後は、周囲に合わせることを求められる空気そのものを指す、「同調圧力」という言葉が広く使われるようになったと感じている人も多いでしょう。個を尊重するアメリカに「同調圧力」はないとイメージしがちですが、アメリカ・ハワイで子育てをするi-know(いのう)さんは、どう感じているのでしょう? 第78回は「ハワイにもあった! 『同調圧力』」です。
◇ ◇ ◇
コロナ禍以降、よく耳にする「同調圧力」
ハワイで暮らして12年になりますが、日本へ一時帰国した際につながりができた日本のママ友と、今でもときどき、近況報告をしています。そんなママ友から届くLINEで、数年前から「よく目にするなぁ」と感じている言葉があります。それは「同調圧力」です。
この言葉を最初に目にしたのは、コロナ禍の頃でした。「うちの子(3歳)がマスクをしていなかったら、白い目で見られるの。この『同調圧力』が本当に嫌だ」といった具合に、コロナ関連の話題とともに、この言葉が使われることが増えたように思います。
コロナ禍が落ち着いた今でも、日本のママ友は「同調圧力」に怯えているようで、あるとき、こんなLINEをもらいました。
「日本では、ママ友のグループLINEには絶対に返信しないといけないし、自分だけ誘いを断ることもできない。きっとアメリカには、そんな『同調圧力』、ないよね?」
アメリカ全体のことは断言しかねるので、ハワイに限って私の結論を言わせてもらうと、「同調圧力」……めちゃくちゃあります! それが一番顕著なのは、ハロウィンやクリスマスといった大きなイベントのタイミングです。
