日本でマッチングアプリを使って人に出会い、そこからメッセージのやり取りやデート、さらにはお付き合いに発展していくのはけっこう至難の業ですよね。では、欧米ではデーティングアプリ（マッチングアプリ）を使ってどのように関係を気づいていくのでしょうか？　ひょんなことからイギリスに移住、就職し、海外在住歴8年を超えたMoyoさんが綴るこの連載。第58回のテーマは「海外でのデートのリアル」です。

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リアルなデーティング体験

　イギリスで現地のデーティングアプリを使い始めて、最初の頃に20代のギリシャ人男性に出会いました。私より少し年下でしたが、プロフィールに勤めている大手金融会社を大々的に載せており、自信がありそうな感じです。

　ファーストコンタクトで、パッと惹かれたわけではありません。プロフィールを読んでも、自分と共通点があるかな？　と不思議に思いました。でも、ギラギラとしているわけでなく、素朴な感じが写真から伝わってきて、なんとなく話しやすそうだなと思ったため、会話してみよう！　と思ったのです。

　実際にメッセージのやりとりが始まると、なぜ私に「いいね！」をくれたのかわかりました。日本に行ったことはないけれどずっと興味を持っているらしく、「日本の生活はどうだった？」と、日本のことをたくさん質問されました。また、「今の仕事は働きやすい？」「イギリスのどういったところが好き？　嫌い？」など、同じ移民同士だからこそ、盛り上がるトピックをよく話しました。

　また、文化の違いに驚くポイントや、このとき住んでいたイギリスという国の良さを見つける視点が似ていて、感覚が合う人なんだなと思いました。その後も会話が自然と続き、どんどんと興味が沸いていきます。