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イギリスでマッチングアプリを使用→ギリシャ人男性と出会った日本人女性 異文化デートで広がる価値観の世界
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海外で外国人の男性と初めてマッチングして気づいたこと

1か月以上やりとりを続けた頃、「ランチタイムにコーヒーはどうですか?」と誘ってくれました。ここまで会話を重ねてきたので、ぜひ会ってみたい! という気持ちに。
そして、実際に会うと、テキストよりユーモアたっぷりで、茶目っけがある人でした。どんどん質問して会話もリードしてくれて、私の緊張を解そうとしてくれているのが伝わってきました。アジア文化全般に興味があるようで、そうした面もとっつきやすさから魅力に感じました。
彼の話もとても興味深かったです。大学受験のときにギリシャ国内のストライキで進学が遅れてしまったこと、今も続く兵役制度についてや、イギリスで気づいた自身のアイデンティティなど、カフェでコーヒー片手にあっという間に3、4時間過ぎてしまいました。
ほぼ同じ年代で同じ年を生きてきたのに、そこには自分の想像を超える世界で生きてきた人がいる。そして、そんな彼との会話を通して、自分が生まれ育った文化への理解や、異なる価値観のなかで生きるということを改めて考えさせられました。
彼とはデーティングアプリで出会ったわけですが、そういったことを共有できる人だなといい印象を抱きながらその日は解散することに。帰り際には、会話に出てきた「スタンドアップコメディクラブに今度行ってみない?」と誘ってくれたので快諾しました。
こんなふうに出会いを重ねていくのは、日本とそう変わりはないですよね。けっこうすぐに「会おうよ」と言ってくる人が多いなかで、同じような時間軸で、慎重に進めるタイプはなんともありがたい存在でした。
(Moyo)

Moyo(モヨ)
新卒採用で日本の出版社に入社するも、心身ともに疲弊し20代後半にノープランで退職。それまでの海外経験は数度の旅行程度だったが、イギリスへ語学留学ののち移住した。そのまま、あれよあれよと7年の月日が経ち、現在はフランスに在住。ライター、エディター、翻訳家、コンサルタントとして活動している。最近ようやくチーズのおいしさに少し目覚める。