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どうぶつ

看板猫になった捨てねこ エステサロンでお客様を“おもてニャし” 「ある意味、凄腕のカウンセラー」

公開日:  /  更新日:

著者:猫ねこ部

プライベートエステサロン「Total Beauty Salon Belleza(ベレッサ)」の看板猫「セイラ」ちゃん【写真:猫ねこ部】
プライベートエステサロン「Total Beauty Salon Belleza(ベレッサ)」の看板猫「セイラ」ちゃん【写真:猫ねこ部】

 ねことの暮らしのアイデアが詰まった「猫ねこ部」がお届けするシリーズ「あなたの街の看板猫」。エステサロンで大人気のねこ「セイラ店長」をご紹介。国民的ロボットアニメのヒロインから名前をとったという、人懐っこいセイラ店長目当てで訪れるお客さんも多いそう。前回に続き、飼い主の柿本さんに話を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

甘えるときは目線で訴えるタイプ

 いつも本当に穏やかで人懐っこい。小さい頃から怒ったこともほぼなく、しかも生粋の甘えん坊なセイラちゃん。「たぶん自分のこと人間と思ってる」と柿本さんは言います。

「ここでねこデビューをされる方がとっても多いんです。わんちゃんを飼ってらっしゃってねこちゃんはそんなに触ったことがないという方が半数くらい。『ねこちゃんってこんなに懐っこかったんだー!』って皆さん驚かれます」

 甘える時は鳴くというより目線で訴えるタイプらしく、遊びたい時は見つめてきたり、おもちゃに鼻をつけてクンクンしてみたりするのが合図なのだとか。

「子ねこの時はかくれんぼにハマってました。私が隠れたらセイラちゃんが探しにきて、見つけたら『ワ~!』ってセイラちゃんが逃げて……。私がまた違うところに隠れて見つけにきて……と、ふたりで永遠にできちゃいますね(笑)。ねこちゃんってかくれんぼするんだ~って、セイラちゃんを飼ってから知りました」

 2歳になった今ではかくれんぼはしなくなったものの、最近専らハマり中なのがキャッチボールだそうで。

「ボールをポイッて投げたら、わんちゃんみたいに取りにいくんです。以前は投げたらくわえて持ってきてくれてたのですが、最近はセイラちゃんがボールのところまで行ってくわえて逃げるってパターン。だから私が取りに行ってまた投げて、と遊んでいます。結構疲れますね(笑)」

子どもの頃からねこと生活 夫婦で大のねこ好きに

 柿本さん夫妻はおふたりとも根っからのねこ好きなのだそうです。

 ねこを愛するがゆえ、ペットショップでねこの生体販売が行われている日本の現状に心を痛め、どうにか変えていくことはできないかと常々想いをめぐらせているといいます。夫婦ともに「ねこを飼うなら保護ねこを」と決めていたそうで、「いつか捨てねこちゃんがいたら……」と、セイラちゃんを迎えるまでずっと話していました。

 実は柿本さんは、幼い頃からずっとわんちゃんとねこちゃんと一緒に暮らしてきました。

「私が生まれた時の写真には、秋田犬とペルシャ猫が写っていました。亡くなった後も捨てねこちゃんを拾ってきては飼い続けていましたね。両親が本当にねこが大好きだったんです」

 そして、ご主人のねこ愛も柿本さんに負けず劣らず。

「私も主人も実家が一軒家だったんですが、主人の実家にはねこが本当にたくさんいたそうです。とにかく両家ともねこがめっちゃ好きですね」

 そんなパパとママにたっぷりの愛情を注がれて育ったセイラちゃんですが、どうやらパパとママで接し方が違うようで……。

「主人に対してはベタベタで、常にお腹の上に乗ってゴロゴロ言うんですよね。私はいつも撮る係……。だから主人とセイラちゃんとのベストツーショットはいっぱいあるんです! ずるい!」

 一方でママに対しては、完全に遊び相手と思っている様子なのだそう。

「友達! という感じでバンバン乗ってきます。疲れて家に帰ってきた時も、遊ぶ人帰ってきた~! って感じで誘われますね」