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「日本の教育を誇らしく思いました」 ハワイ在住のママが日本の学習塾の細かさに感動 アメリカでは指導されない意外なこととは

公開日:  /  更新日:

著者:i-know

日本では学習時のマナーも教わる

息子の塾通いがうらやましい娘も、自宅学習をスタート。その名も“KEMON”【写真:i-know】
息子の塾通いがうらやましい娘も、自宅学習をスタート。その名も“KEMON”【写真:i-know】

 ところで、息子の学習塾通いを通して、日米の文化の違いを強く実感しました。思い返せば一昨年、日本に一時帰国した際に息子を連れて学習塾の体験教室に行きました。そこで先生に、勉強だけでなく姿勢や机に向かうマナーまで厳しく指導されたことが印象に残っています。

 たとえば、机とお腹の間は拳1つ分開けること。右手で鉛筆を持って書くときは、左手をノートに添えること。頬杖をつかないこと。背筋を伸ばすこと。

 教室によって指導内容は違うのでしょうが、日本ではこれらについて、小学校でも指導を受けます。だから、日本の子どもはみな、当たり前にできるのでしょう。

あいさつの習慣を身につけさせたいものの…

 また、ハワイに長年住んでいて、どうしても好きになれない慣習があります。それは、習い事の教室に入る際、きちんと声を出してあいさつしないことです。

 日本の子どもたちのすごいところは、先生にあいさつするのはもちろんですが、そこに居合わせた保護者にもきちんとあいさつをすること。そのような光景を見ることは、ハワイなら皆無といっても過言ではありません。

 あいさつだけは身につけさせたいと、以前は息子に「あいさつして」と促していました。しかし、誰もあいさつをしない環境でひとりだけあいさつをするというのは、とても恥ずかしいようで……。いつしか私も息子も、ハワイの慣習に飲み込まれてしまいました。

 日本はお勉強系の早期教育を通して、小さな頃から最低限のマナーも習得できるので、とても素晴らしい環境だと思います。結論として、お勉強系の早期教育をしている家庭が少ないハワイ。では、何に注力しているかというと、それはスポーツです。

 次回は「ハワイの早期教育~スポーツ編~」についてご紹介したいと思います。

(i-know)

i-know(いのう)

大学卒業後、フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。34歳のとき日本のキャリアに一区切りをつけ、単身ニューヨークへ。その後、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(8歳、6歳)をバイリンガルに育てるべく奮闘している。