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「クマかと思ったら…」 ゴミ集積所から聞こえた「助けてー」の悲鳴 思わぬ身近な危険に注意 奇跡の救出劇に2.7万“いいね”

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「無事で良かった」だけで終わらせない 町内会が全カゴに注意喚起の掲示

内側からは開けられない構造【写真提供:ノムラ(@nomu1010)さん】
内側からは開けられない構造【写真提供:ノムラ(@nomu1010)さん】

 その後、ノムラさんに連れられて銭湯へ行った女性は、「良かったー、ゴミカゴ(ゴミステーション)で凍死なんて恥ずかしすぎるわ」と笑っていたといいます。しかし、ノムラさんは「『無事で良かった』だけで終わらせてはいけない」と考え、翌日に町内会長と議員に事の顛末を伝えました。

 その結果、「回収業者以外はゴミカゴの中に入らないでください」という掲示を、町内のすべてのゴミ集積所に貼り付けることが決まりました。

「地域の人口減少が進み、近所づきあいも希薄化が進んでいます。また同じことが起こったら……と思うとゾッとします。本件は単なる美談としてではなく、みなさんが身近に潜むリスクについてご近所さんと問題共有し、対策を考える、そんなきっかけになればと願っています」

 ゴミ出しは日常的な作業だからこそ、つい油断してしまいがち。寒い冬の夜、薄着のまま、何も持たずに外に出てしまうこともあるでしょう。しかし、今回の体験談のように、ほんの数分の作業のはずが、予期せぬトラブルで命の危険につながることもあります。

 ゴミ出しの際は、たとえ短時間でも防寒着を着用してスマートフォンを携帯する、ゴミステーションの中に入る必要がある場合は、扉が閉まらないよう注意するなど、普段からの心がけが大切です。クマだけでなく、日常に潜むさまざまなリスクに目を向け、身近な人と情報を共有することが、命を守ることにつながるのかもしれません。

(Hint-Pot編集部)