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重婚日記~笑撃の18年間~ 第11話「重婚経験者からの未来志向のアドバイス」
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戸籍のある日本であり得ないはずの「国内で重婚」。制度の隙間に落ち、本人も気づかないまま始まった18年間の重婚生活は、日常を大きく揺さぶる出来事の連続でした。笑うしかない場面があれば、立ち止まって考えさせられる瞬間もあったといいます。そんな歳月を振り返ることで見えてきたのは、迷いながらも前へ進もうとする“強さ”です。今回は、その経験から浮かび上がった、著者・Roccoさんが考える生き方のヒントをお届けします。
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結婚は人生を豊かにする経験のひとつ
波乱だらけの結婚生活の話をしてきたが、私は国際結婚を否定しているわけではないし、結婚がリスキーだと言いたいわけでもない。元夫を貶めたいわけでもない。そして、結婚自体を後悔しているわけでもない。
むしろ、波乱を乗り越えるたびに強くなり、賢くなり、今後困らないだけの生活基盤まで作れたことに感謝している。
ここで言う「強さ」は、他者に向けた強さではない。「忘れて前に進める」という、自分の心の強さのことだ。なんて言うとかっこよく聞こえるけれど、単に忘れっぽいだけかもしれない。しばらくすると、だいたいのことは笑って話せるようになっている。私がお酒好きで、酔っ払うとすぐ忘れてしまうのもあるけど(笑)。
そんな性格のおかげか、我が家は子どもたちの兄弟げんかは多いものの、毎日とても明るくてにぎやかだ。ダメ夫でも良いパパなので、子どもたちはその“ダメ具合”にも親近感があるのか、夫の部屋によく入り浸っていた。
不確実な社会を生き抜くキーワードは「自立」
離婚した私が言うのもなんだけど、失敗をバネにできるか、不幸に飲み込まれるかは本人しだいだと思う。「近年の若者世代は、収入が低いから結婚できない」という声も耳にするが、私はその背景に、どちらかが依存する前提があるのかもしれないと感じている。
自立して暮らせる者同士なら、生活コストはむしろ下がるし、家事も分担できてwin-winだ。だから、結婚以前に大事なのは「自分で生活できる力」、つまりは「自立」。
私は大学進学上京組だけれども、アルバイトを掛け持ち、大学時代から自立できていた。昼間の稼ぎで足りないと思えば、夜も早朝も働いていたけど、それぞれ楽しかったので苦痛でもなかった。
若いうちにひとり暮らしを経験するのは、収入に見合った生活をする力や、自分で家事炊事をこなす力を養うためでもある。これができていないと、結婚後も依存的になるし、離婚後はもっと大変だ。
そして、ちゃんと自立できていれば、今よく言われる「レジリエンス(立ち直る力)」も自然と育つ。変化が激しく、将来予測の難しい現代の必須スキルだ。