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「まったく盛り上がっていません」 クリスマスが静まり返るインド 爆竹が鳴り響く“一番盛り上がる”イベントとは
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日本では、年末年始はクリスマスのイベントやお正月の風習や行事が続く、特別な時期といえるでしょう。しかし、国や地域が変われば、その過ごし方はまったく異なります。インド研究家で旅するライターの中谷秋絵さんが経験したインドのクリスマスや正月は、日本とはまったく異なるものだったそう。インドでの驚きの行事体験を紹介します。
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日本では特別感が漂う時期もインドでは…
12月になると、日本ではクリスマスプレゼントやケーキなどを売り込む看板やポップが至るところで見られるようになりますよね。さらに新年を迎える正月の雰囲気も漂い始めます。年末年始はどこか特別な空気に包まれる時期です。
そんな季節感のままインドで暮らしていたら……。クリスマスも、お正月もまったく盛り上がっていませんでした。
インドは、地域によって習慣が大きく異なります。ここでは主に私が過ごした北インドでの年末年始の経験をもとに記していきます。
様子がまったく異なるインドの年末年始
クリスマスというと、日本では多くがイベント的な要素が強いかもしれませんが、本来はイエス・キリストの生誕を祝うキリスト教の行事です。そもそもインドではヒンドゥー教徒が国民の大多数を占め、キリスト教徒はごく少数。とくに私が過ごした北部では、キリスト教徒に出会う機会はほとんどありませんでした。
なので、ホテルやショッピングモールなどの一部でクリスマスツリーの飾りつけを見かけることはありましたが、特に何かをする様子もなく、日本に比べてとても静かでした。

ただ、知り合いのインド人に尋ねたところ、インドも近年は変化しており、クリスマスに家族で集まって食事をする家庭は増えてきたそうです。それでも、「クリスマスケーキなんて食べたことないなぁ」と言っていました。
さらに、正月はもっと何もなく、私が働いていた地域は、休みもなんと1月1日だけ。日本の正月が大好きな私は、「もうちょっと休ませて……」と思ったものです。
