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世界が称賛する日本の「もったいない」→アメリカでは? ドネーション文化から見る共通点

公開日:  /  更新日:

著者:i-know

「まだ使えるものを捨てるのは、もったいない」は世界共通

 ドネーション文化は、小学校にも根付いています。家庭にストックしてある缶詰食品や飲み物を寄付するイベントが、年に一度、生徒会主導で開催されます。担任の先生は、このイベントの目的を「貧困のため、食べ物を買うことができない人に寄付をする」と、子どもたちに説明します。

 ハワイでは、収納棚がいっぱいになるぐらい物をストックする人が多いので、備蓄から寄付をしますが、買い溜めしない派の私は、イベントのために缶詰食品を購入。ドネーションのイベントを通して、“見返りを求めない施し”を子どもたちが学んでくれたら良いなと思っています。

 日本にはドネーション文化がさほどないかもしれませんが、個人間の売買サイトやユーズドショップ、フリーマーケットで不要なものを販売し、まだ使えるものを引き継ぐのがスタンダードですよね。

 世界では、日本の「もったいない」という言葉が「MOTTAINAI」として知られています。たとえば茶碗の金継ぎは称賛されていますし、日常生活でも、子どもの衣類やバッグの破れた箇所を縫って、長く使わせるご家庭は多いと思います。

 日本とアメリカで方法は違えど、「まだ使えるものを捨てるのは、もったいない」ことを教えるのは世界共通。親の立場としても、大事な子育てのひとつだと感じています。

(i-know)

i-know(いのう)

大学卒業後、フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。34歳のとき日本のキャリアに一区切りをつけ、単身ニューヨークへ。その後、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(8歳、6歳)をバイリンガルに育てるべく奮闘している。