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カーテンを洗えば完璧? 掃除のプロが指摘する見落としがちな掃除場所とは
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教えてくれた人:伊藤 まき

日差しを避けるだけでなく、防寒対策に、プライベートの保護にと活躍してくれるカーテン。掃除のプロの視点から見ると「家の中で最もホコリが溜まりやすく、掃除が大変」なのも、このカーテンなのだそう。どのように掃除をすれば、ムダなくキレイにすることができるのでしょうか。掃除のプロ・伊藤まきさんにお聞きしました。
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カーテンを洗濯している間に、カーテンレールも掃除しよう!
大掃除の際、カーテンを洗う方も多いはず。実はその際に見落としがちなのが、カーテンレールなどの掃除です。カーテンを外した好機を見逃さず、そうした部分を一気に掃除してしまいましょう。
まずはカーテンレールの上部。静電気を帯びやすい場所のため、ホコリやスス、カビなどが溜まりやすくなっています。床に新聞紙やビニールシートを敷き、まずはハンディワイパー(モコモコしていてホコリを巻き込みやすいもの)を使って、カーテンレールの上のホコリを舞い上げないよう取り除きます。カーテンボックス付きのタイプであれば、同様にハンディワイパーでホコリを取り除いたあと、水で濡らし硬く絞った布で仕上げ拭きを行いましょう。
続いては、カーテンレールの溝。掃除機の隙間ノズルを使って中に溜まったホコリを吸い取り、汚れがひどい場所は使い古いた歯ブラシや綿棒などを使い、こそげ落とします。履き古したストッキングを丸めてこするのもおすすめ。ホコリがよく絡まり、きれいに落とすことができます。
手あかや黒ずみ、たばこのヤニなどがこびりついているようであれば、マイクロファイバータオルに薄めた中性洗剤かアルカリ電解水を含ませ、硬く絞って拭き上げます。中性洗剤を使用した場合は、さらに水拭きをして洗剤成分を落とし、乾拭きをして乾かしましょう。
カーテンをまとめて留める「ふさかけ」部分も、意外と手あかが残りやすい場所。こちらも水拭き+乾拭きをしてください。
忘れてはいけないのが、カーテンを取り付ける滑車(ランナー)部分。汚れているようであれば、濡らして絞ったマイクロファイバータオルで拭き取ります。滑りが悪い場合は、完全に乾かしてからシリコンスプレーを車輪部分に少量吹きつけましょう。スプレー使用時は成分を吸い込まないよう、必ず窓を開けて換気をしながら行うことが大切です。
なお、カーテンを洗う際は、付属品にも目を向けておきたいところ。カーテン留め(タッセル)の洗濯も忘れずに行いましょう。洗い忘れてしまうと、カーテン本体だけがきれいになり、「ここだけ色が違う!」なんて悲しいことにもなりかねないので注意しましょう。
(和栗 恵)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize
