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子なし仲良し夫婦が離婚 原因は意外にも「愛犬」 破局後も互いの両親まで入り乱れての“場外乱闘”状態に
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「犬の親権」を争い現在でも泥沼状態
この日以来、2人の間の亀裂は決定的なものとなり、数か月後、ほぼ同時に離婚届をもらってきたという友子さん夫婦。双方の両親からは「はぁ!? そんなことで離婚するなんてあり得ない!」と呆れられ、早まったことをしないようたしなめられたそうですが、友子さんもご主人も「こんな人と一緒にいたら、犬が可哀想! 結婚生活を続けるのは無理!」と思ってしまったといいます。
「離婚まではそれこそ、あっという間でした。元々財布は別にしていたし、賃貸住宅に住んでいたので、夫は実家に、私は会社の近くにアパートを借り、夫が買った家財の分のお金を渡して終了しました。でも……」
「犬の親権で揉めたんです。夫も私も犬だけは絶対に手放したくなくて。犬を購入した時、お金を支払ったのが私だったので、私の犬だと主張したのですが、エサを買ったりワクチン代を払ったのがたまたま夫の方だったので、夫も譲らず。それでも、義父が犬嫌いで犬を飼うことに反対したらしく、私が飼うことで最終的には落ち着いたんです」
ところが、離婚後1年半くらい経った頃に“事件”が起きます。
「犬と2人の生活が続き、とても満足していたんですが……緊急の仕事で出かけた留守中に、夫が勝手に犬を連れて帰ってしまったんです。私はまったく知らなかったんですけど、うちの母親に夫が『本当は離婚なんてしたくなかった。だから、何かあった時に、友子さんを助けられるようにしておきたい』という言葉にほだされて、合い鍵を渡してしまっていたらしくて……以来、夫だけでなく、夫の両親や私の両親まで入り乱れての“場外乱闘”状態になっています」
離婚から3年。犬を奪われ、父母と縁を切ってから1年半。友子さんは今でも犬のことを諦められず、お金を貯め、弁護士を入れることを真剣に模索しているそう。何とも理解しがたいきっかけで離婚してしまいましたが、本人たちにとっては決して「単なる離婚」ではなかったといいます。
パワーバランスが崩れることで、壊れる夫婦もいるのだと気づかされた今回の例。いつの日か、友子さんが、そして元ご主人が、納得のいく結果に終わるよう……。ただただ、祈るばかりです。
(和栗 恵)