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「不親切だなぁ」 日本では考えられない…ハワイ在住日本人ママが唖然とした小学校の入学事情とは
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住む予定のない家を借りる親も

越境させる家庭が珍しくないとはいえ、誰でも自由に許可されるわけではありません。認められるには、それなりの正当な理由が必要で、たとえば越境先の学区内に親の勤務先がある場合や、祖父母などの親族が住んでいる場合は、比較的スムーズに許可が下りることが多いようです。
一方で、「仲の良い友達がいる」、「地元の学校よりも、学力が高い学校に通わせたい」といった理由では、許可されないことが多いようです。
では受理される可能性が低いご家庭はどうするのかというと、答えは“引っ越し”です。
入学手続きが始まる前から、希望の学区内に引っ越す人もいれば、私の知人一家は「越境不許可」の通知を受け取ったあと、学校が始まるまでの5か月間で希望の学区内で家探しをし、希望の学区内へ引っ越したケースもあります。こうした動きは、ハワイでは決して珍しくないのです。
夫の友人のケースでは、持ち家に住んでいて気軽に引っ越すことができないので、なんと希望の学区内に、実際に住む予定のない小さなアパートを借りました。その住所を使って、娘さんを人気の公立小学校に入学させるためです。
そして、驚くことにそこまでして入学させたのにもかかわらず、その友人は2年後、「もっと優秀な小学校に通わせたい」と、別の学区に家を借り直し、娘さんは転校。教育熱心さに驚かされると同時に、途中で転校することに関して、親も子どもも抵抗がないことに驚きました。
日本の安定した教育制度の素晴らしさを再実感
こうしてハワイの教育事情を見ていると、公立校において、学校ごとの学力差が比較的小さく、「どの学校に通うか」によって子どもの将来が大きく左右されにくい日本の環境は、素晴らしいと感じます。
とくにハワイ州は米国内でも学力が低いほうなので、できるだけ学力の高い公立校に子どもを入れようと、親が椅子取りゲームをしているような……。そんな環境で我が子をどう育てていくのか不安になることもある、ハワイでの子育てなのでした。
(i-know)

i-know(いのう)
大学卒業後、フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。34歳のとき日本のキャリアに一区切りをつけ、単身ニューヨークへ。その後、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(8歳、6歳)をバイリンガルに育てるべく奮闘している。