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「クラスの半分が入れ替わる」のが当たり前? 日本の固定観念とは対照的なハワイの学校生活 日本人ママがとても驚いたこととは

公開日:  /  更新日:

著者:i-know

転校生の扱い方も違う?

1年中半袖で過ごせるハワイとはいえ、冬場は雨が多く、虹が見られる機会も多い【写真:iknow】
1年中半袖で過ごせるハワイとはいえ、冬場は雨が多く、虹が見られる機会も多い【写真:iknow】

 転校の理由として、勉強面以外にも多いのが“親の離婚”です。「アメリカっぽいなぁ」と感じるのは、転校生の親も子どもも、離婚を理由に引っ越してきたことを、まったく隠さないこと。

 初対面の転校生の親に「どうしてこの学校に来たの?」と聞くと、「離婚をしたから、自分の実家があるこの街に引っ越してきたんだ」と、打ち明けてくれたことがあります。子どもは子どもで、2年生ぐらいになると家庭の状況をきちんと理解しているようで、「親が離婚したから転校してきたの」と、クラスメイトにごく自然に話しているそうです。

 このように転校をする子どもが多いためか、あるいはプライバシーへの配慮なのかはわかりませんが、学年が切り替わるタイミングで転校してきた場合、日本ではかつて定番だったことが行われません。

 それは、先生がクラス全体に向けて「この子は転校生の○○さん。では、自己紹介をしてもらいましょう」などと、アナウンスすること(注:学年の途中だと、多少あるようです)。私が学生の頃の日本の学校では、転校生がどこから来たのか、どうして引っ越してきたのか(親の転勤など)は、差し支えのない範囲の事情を、先生がクラスに簡単に説明してくれることがありました。

 もちろん、親の離婚や別居といった踏み込んだ家庭事情が明かされることはありませんでしたが、だからこそ逆に「何か事情があるのでは?」と、周囲が想像してしまう空気があったように思います。

 ハワイで暮らしていて感じるのは、転校そのものが、特別な出来事として扱われていないということです。家庭の事情が何であれ、環境を変えることは「やり直し」や「失敗」ではなく、その時々に合った場所を選び直す行為として受け止められているように見えます。

 一方、日本では、転校は今もどこか理由が必要な出来事であり、子どもにとっても家族にとっても、大きな決断として扱われがちです。どちらが良い・悪いという話ではありませんが、環境を変えることへのハードルの高さそのものが、子どもの選択肢の幅に影響していると、ハワイでの子育てを通じて、そんなことを考えるようになりました。

(i-know)

i-know(いのう)

大学卒業後、フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。34歳のとき日本のキャリアに一区切りをつけ、単身ニューヨークへ。その後、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(8歳、6歳)をバイリンガルに育てるべく奮闘している。