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見えないからこそ要注意! プロが警告 ホコリと食べカスが溜まりやすい意外な場所とは
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教えてくれた人:伊藤 まき

掃除のプロが「ここ、見逃されがちです!」と警鐘を鳴らす場所。それは、キッチンや居間の「巾木(はばき)」と呼ばれる化粧板です。床と密着するようにつけられるのが通常ですが、床面がでこぼこしていたり、部屋自体にゆがみがあったりすると、床と巾木の間に隙間ができてしまうことが。そうした隙間にホコリや食品カスが入り込み、嫌な害虫のすみかになってしまうこともあるといいます。掃除のプロである伊藤まきさんに、掃除のコツを伺いました。
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爪楊枝などを活用
もし巾木と床の間に隙間があれば、綿棒を差し込んでこすってみてください。驚くほど汚れているのがわかると思います。害虫予防やカビ対策に、ちょっと面倒ではありますが、巾木周りの掃除も忘れずに行いましょう。
掃除は、100円ショップなどで売られている「隙間ブラシ」を使うと便利です。隙間ブラシで、詰まったホコリや食べ物のカスなどをかき出します。その後、除菌性能のあるフローリングワイパー用シートなどを、爪楊枝や先の細い割り箸などに巻きつけ、それを隙間に差し込んで汚れを拭き取りましょう。
巾木の上部も、汚れが積もりやすい場所。キッチンであれば油汚れがついていることが多いので、アルカリ性洗剤をつけた布で拭き、油汚れを落としましょう。リビングや寝室であれば、水で濡らし固く絞った布で拭く程度で、問題ないと思います。
巾木の下がきれいになったら、よく乾かし、市販の隙間テープ(防水タイプ、幅25~30ミリ、『虫パッキン』という名前で売られていることもあります)を貼り、隙間をふさいでおくことをおすすめします。汚れの侵入だけでなく、壁の隙間から虫が侵入するのを防いでくれるので、虫が寄りつきにくいキッチンになるでしょう。
なお、築年数を重ねている住宅は、こうした巾木がつけられていないことが多数あります。そうした場合はまず、床と壁の間に隙間が空いていないか確認。隙間があれば同様にして掃除し、その後、隙間テープを貼っておきましょう。ゴムパッキン状の隙間テープが市販されているので、予算が許せばそちらを使うと、より汚れや害虫を防ぐことができますよ。
(和栗 恵)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize
