キッチンは、毎日使う場所だからこそ、ちゃんと掃除しているつもりになりがちです。ところがプロの視点で見ると、実は多くの家庭で見落とされている、汚れの溜まりやすい場所があるのだとか。そこで、クリンネストの資格を持つ掃除のプロ・伊藤まきさんに、つい忘れがちなキッチン掃除の盲点について教えていただきました。

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冷蔵庫の上の汚れ放置は害虫の温床になる可能性も

　キッチン掃除の際、コンロや水回り、冷蔵庫の中をきれいにする人はとても多いのですが、実は見逃している場所も多いもの。新年を気持ち良く迎えるためにも、そうした場所を重点的にきれいにしてみましょう。

　収納量が多い冷蔵庫ほど背が高く、つい冷蔵庫の上面を放っておきがちに。しかし、油煙にホコリが積もり、ベタッとした汚れが溜まりやすい場所です。こうした油汚れを放っておくと、ゴキブリの格好のエサになってしまうことも。害虫を寄せつけないために、油汚れをしっかり落としておきましょう。

　使用するのは、アルカリ性洗剤やセスキ炭酸ソーダなどがおすすめ。吹きつけるか、雑巾などにアルカリ性洗剤を塗布し、拭き上げましょう。アルカリが油汚れ（酸性）を分解するので、スルッと汚れが落ちます。

　きれいになったら、上面に新聞紙や食品用ラップフィルムを敷いておくと、汚れが付着しにくくなります。ただし、上面から放熱するタイプの冷蔵庫は、新聞などを敷くと放熱を妨げてしまうので、冷却効率が下がってしまうことも。取扱説明書に書かれた注意書きを確認してから行うようにしてください。