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「冷蔵庫の上はゴキブリの格好のエサ」 プロが教えるキッチンの“隠れ汚れ”ポイントとは
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:伊藤 まき
キッチンの照明器具の裏側や天井も忘れずに
電気を使って発光する照明器具は、その性質上、どうしても静電気を帯びるもの。そのため、空気中のホコリや油を吸い寄せ、ベタベタ汚れが付着します。そうしたべたつきに、明かりに吸い寄せられた小さな虫がくっつき、その死骸が大量にくっついてしまうことも。冷蔵庫上面と同様にアルカリ性洗剤を使い、汚れを拭き取りましょう。
調理の際に出る油煙や湯気などの暖かい空気は、部屋の上部に溜まります。換気扇を使うことで排気できますが、換気扇から遠い場所で炊飯器やトースター、オーブンなどを使用したり、換気扇自体の能力が低かったりする場合は、汚れた空気がキッチンの天井周辺に漂い、そのまま付着してしまうことも。
こうした汚れを放っておくと、油汚れにホコリが付着。そこが湿気を含み、カビの胞子が繁殖しやすくなってしまうので要注意です。大掃除の時期だけでもいいので、きれいに汚れを落としましょう。キッチン周りは一般的に、燃えにくい材質の建具が使われているもの。そうであれば、基本的にアルカリ性洗剤の使用が可能だと思います。
まずは、天井に手が届く高さの足場を用意。万が一のときに安全なよう、周囲の家電などを片づけておきましょう。アルカリ性洗剤を天井に直接吹きつけ、乾いた布で吸い取るようにして、油汚れを落とします。油汚れがこびりついてしまっている場合は、アルカリ性洗剤を塗布したあとにラップを貼り、時間をおいてゆるませてから拭き取るのも効果的です。
高い場所での作業になるため、危険が伴います。1人では行わず、家族に手伝ってもらうようにしてください。
(和栗 恵)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
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