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見て見ぬふりしていませんか? 洗濯機の裏と底に潜むホコリ地獄 掃除のプロが“動かさない”簡単掃除術を伝授
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教えてくれた人:伊藤 まき

家の中で1、2を争う大きさの家電といえば洗濯機。洗濯槽を洗うことはあっても、設置してから一度も洗濯機の底面や裏側を掃除したことがない人も、多いのではないでしょうか。「汚れが目立つまで、つい『見て見ぬふりをしてしまう場所ナンバー1』と言っても大げさではないのが、この洗濯機の裏面&底面。多くのメーカーでは、月に1回程度のお手入れを推奨しています」と、掃除の達人・伊藤まきさんは言います。掃除のコツを教えていただきました。
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洗濯機は「動かさずに掃除をする」が正解
洗濯機メーカーが推奨する掃除方法は、洗濯機を無理に動かさず、手の届く範囲で行うことが基本です。これは、重い洗濯機を無理に動かしてしまうと、故障の原因になってしまうため。排水ホースや排水溝を傷つけてしまうこともあるので、動かさないようにしましょう。
動かさずに掃除をするため、用意したい道具は、隙間に差し込めるタイプのフローリングワイパーやハンディモップ。なければ、針金ハンガーを曲げて伸ばし、古くなったストッキングや靴下をかぶせて使うと便利です。
掃除をする際は、最初にコンセントを抜き、洗濯機の下面からスタート。可能であれば、掃除機に隙間ノズルをつけて、ホコリを吸い取ります。その後、ワイパーやモップを差し込み、残った汚れを絡め取りましょう。
続いて、排水ホースははずさず、排水トラップのみを取りはずし、古い歯ブラシやスポンジでこすり洗いします。排水トラップが詰まってしまうと、水が逆流して部屋にあふれてしまうこともあるので、髪の毛や糸クズなどのゴミをきれいに取り除きましょう。このとき、ホース内に水が残っていると、こぼれることがあります。バケツを用意し、そこにホースの先を入れておくと安心です。
洗濯機の背面は、風通しが悪く湿気を帯びやすいため、カビの温床になりがち。手が届くようであれば、薄めた中性洗剤を含ませて固く絞った雑巾で、拭き掃除をしましょう。隙間が狭いようであれば、ワイパーやモップを使い、同様にして汚れを落とします。
カビには塩素系や酸性の洗剤が効果的ですが、洗濯機本体や防水パンの素材によっては、使用できないことがあります。そのため、安全性が高い中性洗剤の使用がおすすめです。
(和栗 恵)