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「なんじゃこりゃ」 テレビで見た衝撃 宝塚元トップ男役・麻路さきさんが明かす“ベルばら”との運命的な出合い
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インタビュアー:竹山 マユミ

宝塚歌劇団でトップスター就任直後に被災、さらに結婚を機に退団後はブラジルに移住という、波乱万丈の人生を送っている元タカラジェンヌをご存じでしょうか。自分らしい「今」を輝かせ続けるOGたちをクローズアップする連載「華麗なる決断力~きらめきの続き~」。星組トップスターとして多くのファンを魅了した麻路さきさんに、宝塚をこよなく愛するフリーアナウンサー・竹山マユミさんが話を伺いました。宝塚との出合い、乗り越えた困難や葛藤、今後のことなど、3回にわたってお届けします。
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「漫画が観られると思ったら人間が…」
竹山マユミさん(以下、竹山):麻路さんは星組トップスターとして活躍し、現在も宝塚を代表する「エリザベート」にて独自のトートを作り上げ、人気作に押し上げました。そんな麻路さんが宝塚を志したきっかけを教えていただけますか?
麻路さきさん(以下、麻路):やっぱり「ベルサイユのばら」ブームで宝塚を知ったことですね。当時はすごく流行っていて、テレビで放送されると聞いて「漫画が観られる」と思って観たら、人間が演じていて。「なんじゃこりゃ」と(笑)。
竹山:漫画が観られると思ったら舞台……それは衝撃的でしたね。
麻路:小学生でしたから、次の日学校へ行くとみんな「なんだあれは」と冷やかすような雰囲気だったんです。私も話を合わせながら一緒に言っていたんですけど、実はすごく気になっていて。ネットもない時代ですから、いろいろ調べてやっと、舞台でやっているものだと知りました。
竹山:ご両親はどのような反応だったのですか?
麻路:実は、親は宝塚が好きだったそうなんですが、「見せるとハマる」とわかっていたらしく、あまり見せてくれなかったんです。でも私が知ってしまったので、母がチケットを探してくれて、1年後くらいに東京宝塚劇場に行きました。
竹山:初めて観た演目はなんだったのですか?
麻路:「風と共に去りぬ」でした。でも、当時はまだ子どもだったので、オスカルが出てこないし「これはなんの話?」と混乱して(笑)。全部観終わって、ようやく「別の作品なんだ」と理解しました。
竹山:ずっと「ベルサイユのばら」をやっていると思って観に行かれたんですね。実際の宝塚の舞台はいかがでしたか?
麻路:テレビで観たときは、マリー・アントワネット役の方を見て「あのドレスを着て、かっこいい人の横で大事にされたい!」と思って、最初は娘役さんに憧れたんです。でもその後、実際に劇場で観てからは、やっぱり男役のかっこよさに惹かれましたね。
