Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

からだ・美容

知らないと怖い「冬の脱水」リスク 喉の渇きを感じにくい季節こそ要注意 今すぐできる日常的な対策とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

水分補給は飲み水だけではなく食事からも

 水分補給というと、飲み物のイメージがあるかもしれませんが、食事をしっかりとっていれば、ごはんやおかずには水分が含まれているため、1日に必要な水分量の約半分(約1リットル)は補給できると考えられています。体内では0.3リットルの水(代謝水)が作られるため、飲み水で補給するのは、およそ1.2リットルが目安です。食事から栄養も水分もとっていくことを心がけましょう。

 食事以外で水分を補給するには、喉の渇きを感じていなくても、こまめに飲むことを意識することが大切です。一度に大量の水分を摂取すると、尿として排出されやすく、かえって効率的な水分補給にならない場合があります。そのため、回数を分けて少量ずつ、ちょこちょこ飲む方法が効果的です。

 飲み物は、基本的には夏と同様に、水や麦茶などがおすすめです。寒い冬は体が冷えやすいので、白湯など温かい飲みものが良いでしょう。利尿作用があるお茶やアルコール類は、水分補給にはなりません。

水分補給の習慣化と室内湿度を保つ工夫を

 水分補給は、飲むタイミングを決めて習慣化すると、スムーズです。起床時や、食事と食事の間、入浴前後、就寝前などに飲みましょう。とくに長湯をする方は、入浴前のコップ1杯の水は忘れずに飲んでください。入浴中に脱水になり、夏場の熱中症のように、高温多湿な状況で熱が身体にこもる「浴室内熱中症」のリスクがあります。

 冬は乾燥による脱水が多いため、室内の湿度を保つよう工夫するのも日常的にできる予防のひとつです。加湿器の使用はもちろん、濡れたタオルを干すと保湿の効果があるといわれています。

 冬だからと油断せず、食事とこまめな水分補給、室内の保湿などを日々心がけ、健やかに乗り切りましょう。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾