仕事・人生
ハンターから「やってみるか?」 初めて目にした熊の解体 元公務員が狩猟免許を取得→牧場スタッフに転身した理由
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「ダメならその時に考えれば良い」 不安と向き合った転職の決断

安定した役場職員から牧場への転職。不安はなかったのでしょうか。
「不安がないと言えば嘘になります。でも、誰でも転職に不安はつきものですから」
ちょうどその頃、坂本さんはメンタルヘルスのリワークプログラムに通っていて、ある考え方を学んでいたそうです。
「考えて解決できる不安は対処し、解決できない不安は一旦置いておく」という考え方を実践していて、「うまくいくかもしれないし、いかないかもしれない。ダメならその時考えれば良い」と、あまり深く考えすぎないようにしたといいます。
「自分に期待しすぎてしまうと、できなかったときに落ち込んでしまうので、ある意味、気楽に飛び込んだ感じですね」
ひらかわ牧場での求人を知ってから、実際に牧場で働きだすまでたった3か月ほどでの決断と行動でした。
朝5時半から始まる牧場の一日 体を動かす今の暮らし

雪も積もり始めたせたな町の朝5時半は、まだ真っ暗です。
「朝は5時半から始まって8時半頃に一旦終わります。そこから朝食や昼寝などの長い休憩を挟んで、午後は19時半頃まで作業します」
働き始めて半年ほど経った今、坂本さんは充実した日々を送っています。
「本当に来て良かったと思っています」
役場時代とは違い、朝から晩まで体を動かす今の生活が、坂本さんには合っているようです。また、社長の人柄も働くうえで大きな支えになっていると話します。
「仕事に関しては理論に基づき、感情的にならず冷静に指導してくれます。尊敬できる方なのですが、オフになるとすごくお茶目で、いたずら好きなんです」
高校時代に酪農に興味を持ち、福岡から北海道へやって来た坂本さん。日々、動物と接して働く環境に身をおく今、開放的な笑顔が印象的です。
そして、役場時代に取得した狩猟免許を生かし、現在は月に3回ほど山に入り、狩猟にも勤しんでいるといいます。
牧場で命を育て、山で命をいただく――その両方の現場に立つ坂本さんは何を感じているのでしょうか。後編では、ハンターとしての姿や思いを追います。
(Hint-Pot編集部)