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「自分の家の前で渋滞が発生している」 中国人団体客の渡航自粛も影響なし? 北海道・美瑛町で続くオーバーツーリズムの意外な実態とは
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中国人の団体旅行客が減少したといわれるなかでも、観光地の混雑は解消されていません。北海道・美瑛町では、冬の名所に1日50台もの大型バスが訪れ、生活道路が観光客で埋まる状況が続いています。美瑛町の商工観光交流課の担当者に、現状について伺いました。
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1日50台の大型バス 狭い道路は観光客で埋め尽くされ…
美瑛町を訪れる観光客は近年、増加の一途をたどっています。1990年度はわずか80万人でしたが、2019年度には3倍の240万人を超えました。その後、コロナ禍の影響で200万人を割り込む年も続きましたが、2022年度以降はインバウンドの回復もあり、2024年度には268万人に上りました。
この時期、とくに人気を集めているのが、美馬牛にある「クリスマスツリーの木」です。広大な丘に降り積もった雪原の上にポツンと立つ1本の木を写真に収めようと、国内外から多くの観光客が訪れています。
しかし、この木の周りは一般の農地で、立ち入りは厳禁。すぐ脇を、地域の生活道路である片道一車線の町道が走っています。雪の影響もあって、冬の期間は車がやっとすれ違えるほどの狭さです。
商工観光交流課の担当者が警備員から聞いた話では、ツリーの前には現在も、大型バスが1日で50台ほど訪れているそうです。1台に40人乗っていたとすると、それだけで約2000人。周辺に駐車場がないため、狭い生活道路がバスや観光客の車で埋まり、渋滞の絶えない状況が続いています。