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からだ・美容

ノートパソコンで発症する可能性も 冬に多い低温やけど 原因や予防方法を医師に聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:竹内 雄毅

寒いときに大活躍の使い捨てカイロ(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
寒いときに大活躍の使い捨てカイロ(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 寒さが続くこの時期。使い捨てカイロや電気毛布などを使うこともあるでしょう。その際、注意したいのが「低温やけど」です。低温という言葉から「軽いやけど」のイメージを受けやすいですが、実は深刻なケースもあるようです。京都府精華町「たけうちファミリークリニック」院長で、医学博士の竹内雄毅医師に伺いました。

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「低温やけど」とは 原因やなりやすい体の部位

 低温やけどは、体温よりも少し高い温度の熱源に、長時間接触し続けることで発生します。主な原因として、カイロ、湯たんぽ、電気あんか、電気毛布、ホットカーペットなどの体を温めるアイテムを、同じ部位に長時間使用し続けることが挙げられます。

 とくになりやすい部位は、かかと、くるぶし、すね、お尻など、骨が突出していて脂肪が少なく、圧迫されやすい部分です。圧迫によって血流が悪くなると、皮膚の温度が上がりやすくなり、やけどのリスクが高まります。

 また、意外に思われるかもしれませんが、ノートパソコンも原因になることがあります。使用中にバッテリーや排気口周辺が温かくなることがあるため、膝の上に置いて長い時間作業を続けると、太ももなど同じ部位が熱源に接触し圧迫され続けることになり、低温やけどが発症しやすくなるのです。

通常のやけどと違い自覚症状がないまま進行も

 通常のやけど(高温熱傷)は、高温の熱源に短時間触れることで皮膚の表面が大きなダメージを受けます。一方、低温やけどは、比較的低い温度の熱源が、皮膚の深部(真皮層から皮下組織)までじっくりと伝わる点が大きな違いです。

 そのため、自覚症状がないまま、損傷が進行していることがあり、気づいたときは重症化しているケースが少なくありません。初期症状は、皮膚が赤くなったり、少しヒリヒリしたりする程度で、通常のやけどと違い、痛みも少ないため見過ごされがちです。

 しかし、時間が経つにつれて、水ぶくれ(水疱)ができたり、皮膚の色が白っぽくなったり、黒く変色したりすることがあります。この時点で、すでに皮膚の深い部分までダメージが及んでいるサインと考えられます。

 やけどは、皮膚の損傷がどの深さまで達しているかによって、I度から3段階に分類されますが、低温やけどは、発症した段階で深刻度が高い「II度」や「III度」に分類されることがほとんどです。「III度」の場合、自然治癒は困難で、多くは手術(皮膚移植)が必要となります。

 低温やけどは、決して「軽いやけど」ではありません。むしろ、重症化しやすい危険なやけどであると認識してください。