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孫の手作りチョコに「ありがとう」もなし 義父母と夫の反応に悩む母の本音 夫婦カウンセラーの回答とは
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教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ
もちろんチョコはあげなくてよし!
娘さんの心を傷つける結果となってしまった、悲しいバレンタイン。未海さんは今後、どう対応すればいいのでしょうか。夫婦カウンセラーの原嶋めぐみさんにお聞きしました。
「結論から言えば、無理に渡す必要はないですね」と、きっぱり。
「そもそも贈り物というのは、人と人との関係を潤滑にするために“贈り合う”もの。何年も一方的に贈るだけで、感謝やリアクションがほとんど返ってこないのであれば、残念ですが、義父母側は未海さんと関係を深めたいという意識が高いとは言えないでしょう。そうした相手に、毎年お金や労力をかけて贈り物を続けても、本来の目的は果たしにくいと思います」
一方で、夫の対応についても、原嶋さんは問題点を指摘します。
「今回、見過ごせないのは、娘さんの気持ちが置き去りにされている点です。義父母の価値観の影響を受けて育ってきた可能性はありますが、それは父親としての責任を免除する理由にはなりません。家族として一緒に生きていく以上、思いやりは欠かせない要素です」
原嶋さんは、夫婦間でまず共有すべきなのは「娘がどう感じたのか」だと強調します。
「父親として、娘さんの気持ちに向き合う姿勢はとても重要です。『期待しすぎだ』と切り捨てるのではなく、なぜ傷ついたのか、どんな思いを抱いたのかを理解しようとすること。その姿勢を持ってほしいということは、きちんと伝える必要があるでしょう」
そのうえで、改善が見られない場合の“線引き”についても触れました。
「何度伝えても、娘さんの気持ちを軽視する態度が続くのであれば、親としてのあり方について真剣に考えてほしいと伝えることも大切です。娘を守るために、どこまでなら受け入れられて、どこからは難しいのか。夫婦としての価値観をすり合わせる機会にするべきでしょう」
また、今後、義父母からチョコについて何か言われた場合の対応については、次のようにアドバイスします。
「もし『どうして今年はないの』などと言われたら、『孫の手作りチョコがあまりおくちに合わなかったようでしたので、チョコはお好きではないのかなと思い、今年から控えることにしました』と、事実を淡々と伝えてもいいと思います。感情的にならず、相手の言動に基づいた対応であれば、失礼にはあたりません」
最後に、原嶋さんはこう締めくくりました。
「大切なのは、義父母の反応に振り回され続けることではありません。昨年、娘さんが抱えてしまった悲しい記憶を、今年は上書きしてあげること。娘さんと一緒に『楽しく作って、楽しく食べる』時間を持つことで『誰かを喜ばせようとする気持ちは大切にしていい』と、体験として伝えてあげてほしいと思います」
(和栗 恵)