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「荷物を装った不審物が置かれる可能性も」 “置き配”促進で防犯のプロが危惧する意外な盲点 便利な一方で見落としがちなリスクとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

2026年度以降、置き配が標準化される見込み(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
2026年度以降、置き配が標準化される見込み(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 国土交通省は2026年度以降、現状の対面の受け渡しのみに加え、玄関前に荷物を届ける「置き配」や宅配ボックスへの配送を、宅配便の標準サービスとして位置づける方針を示しています。再配達の削減や配達員の負担軽減につながる一方で、置き配が標準サービスになることに不安を感じる人は少なくありません。置き配が当たり前になることで、どのようなメリット・デメリットが考えられるのでしょうか。住宅などの防犯に詳しく、防犯設備士や防災士の資格を持つ、セコムIS研究所の濱田宏彰さんに注意すべきポイントを聞きました。

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置き配が一般化するメリットとデメリット

 置き配の普及は、防犯面でも一定のメリットがあります。たとえば、宅配業者を装った強盗などのリスクに対し、玄関を開けずに対応できる点は、防犯意識の向上につながる側面といえるでしょう。

「昨今、宅配業者を装って住居に押し入る強盗事件が社会問題となっています。実は、『住宅強盗』は『金融機関強盗』よりもはるかに多く、『コンビニ強盗』と同じくらい発生しています。置き配普及は、不審者との物理的な接触を根源から断つことができ、こうしたリスクを回避する強力な手段になります」

 一方で、置き配がデフォルトになることで「荷物が届いていない」「盗難されるのではないか」といった不安が増える可能性もあります。便利さの裏で、新たな心配事が生まれる点には注意が必要です。

 濱田さんによると、現時点で置き配に関するトラブルが急増しているという実感はないそうです。しかし今後、置き配が標準化されることで、さらなるトラブルが表面化する可能性も否定できません。