からだ・美容
くしゃみを無理に止めるのはNG? 花粉症の時期にやりがちな習慣 医師が警告するリスクとは
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教えてくれた人:渥美 義大

花粉が飛び交うシーズン、電車内や職場などでくしゃみや鼻水をこらえた経験はありませんか。とっさに鼻をつまんで止めたり、ティッシュを切らしてしまい鼻水をすすり続けたり……。周りへの配慮から生まれるそうした行動が、実は自身の体に思わぬ影響を与えることがあるといいます。花粉症シーズンに多くの人がやってしまいがちな“無自覚習慣”について、クリニックフォア内科専門医の渥美義大先生にお話を伺いました。
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くしゃみを無理に止めると耳に影響が出ることも
人目が気になるあまり、くしゃみを強引に抑えようとする人は少なくありません。しかし、渥美医師によると、これは注意が必要な行為だといいます。
「くしゃみを無理に止めると、鼻や耳などに急激な圧力がかかります。その結果、まれに耳の痛みや詰まったような違和感が生じることがあります。基本的には無理に抑え込まず、マスクやティッシュで飛散を防ぎながら自然に出すほうが安全です」
会議中や電車内など、すぐにその場を離れられず、くしゃみが続くと周囲への影響が気になる状況では、まずマスクを着用して飛沫が広がらないようにすることが大切です。マスクをしていない場合は、清潔なティッシュやハンカチで口元・鼻を覆いましょう。
その際、鼻の周囲を冷やすと、一時的に症状や不快感が和らぐこともあります。ただし、渥美医師は「その場しのぎでは限界があります」と強調します。
「くしゃみも立派な花粉症の症状のひとつです。我慢を続けるよりも、抗ヒスタミン薬などを適切に服用し、症状をコントロールしておくことが重要です」
鼻をすすり続けると副鼻腔炎や中耳炎のリスクも
人前で音を立てて鼻をかむことへの抵抗感や、ティッシュを切らしてしまったり、すぐに鼻をかめない状況だったりして、鼻水をすすり続けてしまう人も多いでしょう。しかしこの習慣も、体には好ましくない影響をもたらす可能性があります。
「鼻水を強くすすり続けると、鼻やのどの不快感が長引いたり、耳の詰まり感や痛みが出たりします。さらに症状が続くと、副鼻腔炎や中耳炎につながる可能性も。鼻水が喉に流れ込むことで、咳や喉の違和感を招くこともあります」
黄色や緑色の鼻水が続き、頭痛や耳の痛みを伴う場合は、別の疾患が隠れている可能性もあるため、早めに医師の診察を受けましょう。
