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仕事・人生

「楽しく好きなことを一つひとつ、集める人生が良い」 安田美沙子さんが語る自分軸とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

インタビュアー:井上 千椿

「自分の軸があって、チョイスして楽しんでいる形」でいたい

――余裕を残すことを意識するようになってから、心の持ちようも変わりましたか。

「昔なら、スケジュールが1日空いたら『どうしよう、仕事がない』って落ち込んでいました。でも、今はそうじゃない。『したいことをしていたい』っていう気持ちがあるんです。自分の軸みたいなものがあって、それでいろんなものをチョイスして楽しんでいる形になっていると良いなって。もし何もなくなっても、家族は家族として必要としてくれる。居場所はあるって思えたときに、ちょっと肩の力が抜けたというか、楽になりました」

――「したいことをしていたい」という自分の軸を意識するようになったのは、何かきっかけがあったのでしょうか。

「個人事務所として独立した頃、2人目の子どもをちょうど妊娠していて、ちょっと落ち込んだり、うじうじしたりしているときがあったんです。そのとき、尊敬するアーティストの方に『したいことしろよ』って声をかけてもらったことがあって。その後、コロナ禍もあって、自分自身を見つめる時間も多くなりました。家で過ごす時間が増えましたけど、家の中にも探せば楽しいこと、好きなことっていっぱいあるなと。そうやって楽しく好きなことを一つひとつ、集めていける人生が良いなと思ったんです」

大好きな伝統工芸を広める活動も開始

――食器やキッチン道具をプロデュースする会社を立ち上げたのも、ちょうどその頃ですね。

「はい。せっかく京都出身だし、大好きな伝統工芸とものづくりで何かできないかなと。会社を作りつつ、職人さんとコラボレーションしてキッチン雑貨を作り出したのがきっかけですね。日本の伝統工芸とか技術って、本当に素晴らしいんです。作る工程を見ているだけでもおもしろいんですよ。昔の人が考えたものって実際、すごいSDGsで、一生使えるものばかりだなあといつも感心させられますし、尊敬もしています。その魅力をどんどん広げていきたいなって思っています」

――ものづくりも、安田さんの「楽しく好きなことを集める人生」につながっているんですね。

「そうですね。次にどんなものを作ろうかなって考えている時間も楽しいです。それから、ママ友と3人で『katadori』というプロジェクトを発足させて、日本の伝統工芸や文化、技術やものづくりを応援、楽しく伝える活動もしているんです。こちらは子ども目線なのですが、日本の伝統の魅力を子どもたちにどう伝えてあげられるかなということを考えて楽しんでいます」

 楽しく、好きなことを一つひとつ集める人生を――。自分に正直でいる姿勢が、豊かな時間を紡ぎ、幸せとして形作られていくのかもしれません。

◇安田 美沙子(やすだ・みさこ)
1982年4月21日、京都府出身。20歳のとき「ミスヤングマガジン」に選ばれ、芸能活動を本格化。29歳でNHK連続テレビ小説「カーネーション」に俳優として出演を果たす。ランニングにも本格的に取り組み、「名古屋ウィメンズマラソン2012」では「サブ4(4時間切り)」の3時間44分56秒の自己ベストを記録。2014年3月、結婚。2017年5月に長男、2020年2月に次男を出産。2児の母としても忙しい毎日を送る。2020年より伝統工芸とコラボレーションしたキッチン用品を手掛けるブランド「FOUR O FIVE(405)」を展開。起業家としてのキャリアも築いている。

(Hint-Pot編集部)

(インタビュアー:井上 千椿)

井上 千椿(いのうえ・ちはる)

国家資格キャリアコンサルタント。言葉とキャリアの専門家として、女性のキャリアデザインの支援や強み迷子に寄り添う。新聞記者・ウェブニュースメディア編集長を経て独立。スポーツ界、芸能界など幅広い分野で人物インタビューを行ってきた経験を生かし、魅力を引き出し、言語化する活動に取り組む。著書に「つながりゼロでもマスコミに選ばれる プレスリリース(取材案内書)の書き方・送り方」(同友館刊)。