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「写真かと思った」「想像が膨らみます」 雨上がりの夜明け前を再現 切り絵作家の作品に驚きの声
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景色とのマッチングが生んだ一枚

自身で撮影した写真をもとに、切り絵作品を制作している斉藤さん。今回は、実際に存在する街中の景色がモチーフです。歩いているときにその情景に惹かれ、写真に収めておいたのだそう。
「時間帯は、雨上がりの晩秋の明け方5時ぐらいだったと思います。歩いていて、ここの景色をいつか切り絵にしたいなと思って写真を撮っておいて、その後、ふとしたときに感じたことと、この景色で表現したい世界観がマッチしたので制作しました」
雨上がりの夜景を選んだ背景には、その年のテーマがありました。「この作品を作った年は、とくに水に関係する表現にこだわっていて、そこの部分を伸ばしていってる最中だったので、ちょうどマッチしたのだと思います」。石畳に光が反射する表現力は、意識的に磨いていた技術の結晶でもありました。
デザインナイフ一本、和紙に水彩で色を乗せて

制作工程も独自のものです。「実際にある景色の写真を撮って、その写真を印刷し、切り絵用の黒い紙に仮止め、その2枚重なっている状態から切っています。色入れは自分で、水彩などで着色した紙を切り抜いたところの裏から貼りつけて色を出しています」と明かします。
使う道具はシンプルで、「基本はデザインナイフとその替刃1本でカッティングしています。着色用の紙は和紙をメインに使い、着色には水彩や墨などを使用しています」とのこと。最小限の道具から生まれる作品の精密さには、改めて驚かされるばかりです。
繊細な表現で見る人を魅了する、斉藤さんの切り絵。5月23日(土)~24日(日)に東京ビッグサイトで開催される「デザインフェスタvol.63」への出展も予定されています。今後の活動からも目が離せませんね。
(Hint-Pot編集部)