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子どもが巻き込まれやすいネット被害 「友達」を装って送られたリンクが詐欺サイトの危険性も 家庭での防止策を専門家が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

子どもたちにとってもスマホは手放せないツール(写真はイメージ)【写真:写真AC】
子どもたちにとってもスマホは手放せないツール(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 まもなく新年度。子どものスマホ利用について改めて考える家庭も多いでしょう。近年はSNSや人気ゲームを入口に、友達のアカウントを装った詐欺リンクなど、子どもが巻き込まれる被害が後を絶ちません。個人向けセキュリティサービスを提供するNordVPNの最高技術責任者、マリユス・ブリエディスさんに、親が知っておくべき、子どもが巻き込まれやすいネット詐欺やスマホ利用の落とし穴を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

「友達が送ってきたリンク」が詐欺サイトだったケースも

 従来、ネット詐欺というと「知らない人からのダイレクトメッセージ(DM)」が主流でしたが、最近は手口が巧妙化。友達のアカウントが乗っ取られ、そこから詐欺リンクが送られてくるケースが増えています。

 ブリエディスさんは「人の心理を巧みに利用する『言葉巧みな詐欺師』に騙されています」と警告します。とくに子どもをターゲットにしたケースでは、人気ゲームで偽のフレンド申請をして「無料のゲームアイテム獲得」や「緊急のログイン通知」の情報などで焦らせて、子ども自身にパスワードを入力させる手口が主流だといいます。

 ゲームを有利に進めるための改造データ(MOD)やチートツールなどをダウンロードしたことがきっかけで、ウイルスに感染してしまうケースもあるそうです。

 子どもは、「友達からなら安心」と思ってクリックしてしまうこともあります。新学期は新しい友達との交流が増える時期。「○○の友人です」などリアルな設定で近づく詐欺も増加するため、注意が必要だとブリエディスさんは強調します。

パスワード不要の公共Wi-Fiで個人情報が流出

 外出先で、子どもが何気なく、パスワード不要のWi-Fiに接続してしまうこともあるでしょう。実は、これが個人情報流出の入口になっているケースが増えているといいます。

 ブリエディスさんによると、パスワード不要の公共Wi-Fiに接続した場合、通信が暗号化されていないことが多いそうです。

「ログイン情報、パスワード、メッセージなどが盗み見られるリスクがあります。パスワードを知らなくても、攻撃が成功した場合、ログイン済みアカウントを乗っ取ることが可能です」

 狙われやすいのは、ゲーム関連サービスや、インスタグラム、X(ツイッター)などのソーシャルメディア。子どもは通信速度しか気にせず、セキュリティの危険性には気づきにくいです。カフェやファストフード店で友達とゲームをしながら、知らないうちにアカウント情報を抜かれているというケースが、実際に起きているといいます。

 有害サイトをブロックするアプリを入れているから安心とは言えません。ブリエディスさんは「これらのツールは既知の有害サイトをブロックする仕組みですが、実際の危険は、SNSやゲームといった正規のサービスの中で起きることが少なくないからです」と指摘。子ども自身が言葉や演出によって説得され、個人情報を入力したり不審なリンクをクリックしたりしてしまえば、アプリでは防げません。