動物・レジャー

2匹の兄弟ねこに突然の別れ 「思いやり」の大切さを教えてくれた 元保護ねことの暮らしから学んだこと

著者:猫ねこ部

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左が兄ねこ「ギタール」くん、右が「シャンソン」くん【写真:猫ねこ部】
左が兄ねこ「ギタール」くん、右が「シャンソン」くん【写真:猫ねこ部】

 ねことの暮らしのアイデアにあふれる「猫ねこ部」がお届けするシリーズ「あなたの街の看板猫」。今回ご紹介する、とても甘えん坊な骨董店の看板ねこ「シャンソン」くんは、お店にやってきて9年の元保護ねこ。実はこのシャンソンくん、3年前まで「ギタール」くんという兄弟ねこと一緒に暮らしていました。店主で飼い主の久保木さんに、2匹のねことの出会いや9年間の暮らし、ギタールくんのことなどをたくさん伺いました。

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ドキドキの初日 いきなり抱き付いてきてくれたギタールくんのおかげで心に変化が

 東京都小平市の閑静な住宅街にある「プチミュゼ」は、店主の久保木さんが1996年にスタートさせた小さな雑貨屋さん。このお店には人懐っこい「シャンソンくん」と、ちょっぴりシャイな「ギタールくん」という、お客さんから大人気の看板ねこがいました。久保木さんが2匹と出会った当時を振り返ります。

「シャン(シャンソン)くんとギギ(ギタール)くんは、友達の家の勝手口に2匹で置かれていたんです。私は元々ねこが苦手だったので、最初はこの2匹を引き取るなんて考えてもいませんでした」

 ところが友人に声をかけられ、子ねこたちが預けられている動物病院に行ってその姿を見た時、あまりにも小さくてかわいらしい姿に心を動かされ、2匹を迎え入れることにしたそうです。

【当時の様子】

 いよいよ2匹が久保木さんのお家へやってくる当日でしたが、注文したケージが間に合いません。なので、まず久保木さんは簡易ケージを自作し、その中に2匹を入れたそう。「何しろ怖くて仕方なかったので、主人が仕事から帰ってくるまでは、とにかく自作ケージの中にいてもらおうと思って」

 しかし、そんな久保木さんの気持ちを知ってか知らずか「出して~」とミャーミャー鳴き続ける2匹。あまりの鳴き声に、少しだけフタをずらしてあげることに。すると、ギタールくんが突然飛び出し、久保木さんに抱き付いてきたそう。

「ギギくんは私に『ぎゅーっ』と抱き付いて顔を見たら、また箱の中に戻っていきました。シャンくんは箱の中から様子を見ていて出てこず、そして、2人で並んで私の方を見てきて……」

 この予想外の2匹の行動に、すっかり心を打たれてしまったという久保木さん。

「もう本当にかわいくて。『あなたたちのことをこんなに怖がってる私を頼ってくれるの?』って。初日からメロメロになってしまいました」